1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問34
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
ダムの基礎地盤へのグラウチングに関する記述のうち,適当でないものはどれか。
- グラウチングの施工は、注入による基礎地盤の改良状況の確認と追加孔の必要性の判断が容易にできる中央内挿法により実施する。
- 遮水性の改良を目的とするグラウチングの改良効果はルジオン値で判定し、弱部の補強を目的とするグラウチングの改良効果はルジオン値又は単位セメント注入量で判定する。
- 注入方式は、孔壁崩壊によるジャーミングの危険性が少なく、より確実な施工が可能なパッカー方式が標準である。
- 水押し試験の結果得られるルジオン値や限界圧力は、グラウチングによる遮水性の改良状況の把握や当該ステージにおける、セメントミルクの初期濃度、最高注入圧力等を決定するための基礎的なデータとなる。
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この過去問の解説 (2件)
01
2.設問のとおりです。ルジオン値は、ダムなどの高い水圧の作用下にある基礎地盤の水の通しやすさ、 透水性を表わす指標です。
3.誤りです。パッカー方式は
①注入孔の全長を一度に削孔
②パッカーを使用しながら区間長5m程度のステージに分割
③最深部のステージから順次上のステージに向かって注入
という手順で工事を行います。通常は、より確実な施工が行えるステージ方式を採用します。
4. 設問の通りです。また、水押しテストは注水量を一定にして注水圧力を測定するので、岩盤に無理な圧力を与えない利点があります。
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02
ダムの基礎地盤への「グラウチング」に関する問題です。
「グラウチング」とはダムに限らず、建築物や地盤に発生したひび割れや
隙間に対してモルタルやセメントを充填することにより埋めることを
さします。
「グラウト、薬液注入」という用語も同義です。
1.適当です。
「中央内挿法」によって注入孔の間隔を狭めながら本文のように
状況確認と判断を行います。
2.適当です。
本文の通りです。
「ルジオン値」とは高水圧の作用の下にあるダムなどの基礎地盤の
水の通りやすさや透水性を指し示す指標です。
ちなみに1ルジオン=ボーリング孔1mに対して水1L/minを
10㎏/㎠の圧力で圧入した際の透水度です。
3.適当ではありません。
「ジャーミング」とはボーリング機械の穿孔部分が拘束されて
回転不能になること。
パッカー方式だと注入孔の全長を一度に削孔するので
ジャーミングが起きやすいことから、
ボーリングとグラウチングを交互に行う「ステージ方式」の方が
確実な施工を行いやすいです。
4.適当です。
本文の通りです。
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