1級土木施工管理技術の過去問
平成28年度
選択問題 問4

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成28年度 選択問題 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

トータルステーションを利用した情報化施工による盛土工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 情報化施工による工法規定方式の施工管理では、使用する締固め機械の種類、締固め回数、走行軌跡が綿密に把握できるようになり、採用が増えている。
  • 締固め管理システムは、トータルステーションと締固め機械との視通を遮るようなことが多い現場であっても広く適用できるというメリットがある。
  • 情報化施工による盛土の締固め管理では、土質が変化した場合や締固め機械を変更した場合、改めて試験施工を実施し、所定の締固め回数を定めなければならない。
  • 締固め機械の走行軌跡による締固め管理は、締固め機械の走行軌跡を自動追跡することによって、所定の締固め回数が確認でき、踏み残し箇所を大幅に削減できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

従来はRI法により検測をしていましたが、土工や舗装工での締固め作業において、施工情報をリアルタイムに自動取得し管理する技術として開発されました。

国土交通省の資料によると、基本仕様としては以下のとおりです。

・転圧回数管理:GNSSまたはTSによる位置計測によりローラの転圧回数を取得。

・ローラ加速度応答法による締固め管理:振動輪付近の加速度センサーにより地盤からの応答加速度信号を取得。

・アスファルト舗装の表面温度管理:ロール付近の温度センサーによりアスファルト舗装の表面温度を取得。

・計測結果の帳票化:締固め管理システムディスプレイに保存された施工情報をUSBで抽出し、室内設定・帳票作成ソフトにて帳票化。

従って「締固め管理システムは、トータルステーションと締固め機械との視通を遮るようなことが多い現場であっても広く適用できるというメリットがある。」が誤りです。

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02

「トータルステーション」による「盛土工」に関する問題です。

選択肢1. 情報化施工による工法規定方式の施工管理では、使用する締固め機械の種類、締固め回数、走行軌跡が綿密に把握できるようになり、採用が増えている。

適当です。

 本文の通りです。

選択肢2. 締固め管理システムは、トータルステーションと締固め機械との視通を遮るようなことが多い現場であっても広く適用できるというメリットがある。

適当ではありません。

 トータルステーションに必要な現場条件は「上空視界の確保」「GPS」

 「電波障害がない」です。本文の内容には合っていないため設問は誤りです。

選択肢3. 情報化施工による盛土の締固め管理では、土質が変化した場合や締固め機械を変更した場合、改めて試験施工を実施し、所定の締固め回数を定めなければならない。

適当です。

 本文の通りです。

選択肢4. 締固め機械の走行軌跡による締固め管理は、締固め機械の走行軌跡を自動追跡することによって、所定の締固め回数が確認でき、踏み残し箇所を大幅に削減できる。

適当です。

 本文の通りです。

まとめ

※トータルステーションに関する問題は頻出です。よく覚えておいてください。

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