1級土木施工管理技術の過去問
平成29年度
選択問題 問20

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度 選択問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

塩害を生じた鉄筋コンクリート構造物の補修対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 電気防食工法は、陽極システムを設置し、コンクリート中の鋼材に電流を流すことにより、コンクリート中の塩化物イオンを除去するものである。
  • 断面修復工法は、塩化物イオンを多く含むコンクリートを除去し、欠損した部分を断面修復材によって修復する工法であり、コンクリート中の塩化物イオンの除去を主目的とするものである。
  • 表面処理工法には、表面被覆工法や表面含浸工法があり、表面からの塩化物イオンの浸透量の低減や遮断を期待するものである。
  • 脱塩工法は、仮設陽極を配置し、コンクリート中の塩化物イオンを除去し、鋼材の腐食停止や腐食速度を抑制するものである。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

1.適当ではありません。
鋼材の腐食は鋼材の表面で化学反応が起こっていることによるものです。鋼材の原子は乾いた状態では安定していますが、ここに水が触れてくるとイオンが発生します。この電位差により酸化鉄、つまりサビが作られます。電気防食工法は電流を流すことにより、この電位差をなくして腐食を止める工法です。
2.問題文の通りです。
3.問題文の通りです。
4.問題文の通りです。

参考になった数13

02

1→誤りです。

電気防食工法では、コンクリート中の塩化物イオンを除去することはできません。

コンクリート中の塩化物イオンを除去する工法は、脱塩工法です。

2→設問通りです。

断面修復工法は、劣化したコンクリートを除去し、

欠損した部分を断面修復材(モルタルやコンクリート)によって修復する工法です。

3→設問通りです。

表面処理工法は、コンクリートにポリマーセメント等塗材を塗布する工法です。

4→設問通りです。

脱塩工法は、コンクリート中の塩化物イオンを除去し、鋼材の腐食停止や腐食速度を抑制するものです。

参考になった数5