1級土木施工管理技術の過去問
平成30年度
選択問題 問7

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この過去問の解説 (2件)

01

【正解2】

1:適当ではありません。フライアッシュを適切に用いると、コンクリートのワーカビリティーを改善し単位水量を減らすことができることや長期材齢強度の増進などの効果があります。

2:適当です。膨張材を適切に用いると、コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮に起因するひび割れの発生を低減するなどの効果があります。

3:適当ではありません。高炉スラグ微粉末を適切に用いると、水密性の向上や水和熱の発生速度の抑制、コンクリートの長期強度の増進などの効果があります。しかし、コンクリートの湿潤養生期間を短くすることはできません。

4:適当ではありません。石灰石微粉末を適切に用いると、ブリーディングの抑制や材料分離抵抗性の改善、水和熱の改善などの効果があります。しかし、アルカリシリカ反応の抑制効果はありません。

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02

コンクリート用「混和材」に関する問題です。

1.適当ではありません。

 「フライアッシュ」とは、石炭火力発電所で微粉炭を燃焼した時に発生する

 石炭灰のうち、集塵器で採取した灰のことです。

 「アッシュ」は英語で「灰」を意味します。

 これは適切に用いれば、コンクリートのワーカビリティーを改善し

 単位水量を減らすことができますが、初期強度の増進は見込めません。

 「長期材齢強度の増進」などの効果が見込めます。

2.適当です。

 「膨張剤」の適切使用について述べており、本文の通りです。

 ちなみに「膨張剤」はセメントと水の水和反応時にエトリンガイトや

 水酸化カルシウム等を生成し、コンクリートを膨張させ

 本文のような効果を得ます。

3.適当ではありません。

 「高炉スラグ微粉末」とは、高炉による製銑過程で福産される

 溶融高炉スラグを水により急冷し、乾燥・粉砕したものです。

 これによって「アルカリシリカ反応」を抑制、強度の増進の効果が

 見込めますが、「初期湿潤養生期間」は「長く」する必要があります。

4.適当ではありません。

 「石灰石微粉末」は初期強度の増進や水和熱の増加の抑制の効果が

 見込めますが、アルカリシリカ反応抑制効果はありません。

 ちなみに「ブリーディング」とは生コンクリート中にある水分が

 コンクリート表面に出てきてしまう現象をさします。

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