1級土木施工管理技術の過去問
平成30年度
選択問題 問16
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度 選択問題 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼道路橋に用いる耐候性鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 耐候性鋼材の箱桁や鋼製橋脚などの内面は、閉鎖された空間であり結露が生じやすく、耐候性鋼材の適用可能な環境とならない場合には、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様を適用する。
- 耐候性鋼用表面処理剤は、塩分過多な地域でも耐候性鋼材を使用できるように防食機能を向上させるために使用する。
- 耐候性鋼材は、普通鋼材に適量の合金元素を添加することにより、鋼材表面に緻密なさび層を形成させ、これが鋼材表面を保護することで鋼材の腐食による板厚減少を抑制する。
- 耐候性鋼橋に用いる高力ボルトは、主要構造部材と同等以上の耐候性能を有する耐候性高力ボルトを使用する。
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この過去問の解説 (2件)
01
1:適当です。耐候性鋼材の箱桁や鉄製橋脚などの内面は、閉鎖された空間であり結露が生じやすく、耐候性鋼材の適用可能な環境とならない場合には、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様を適用します。
2:適当ではありません。耐候性鋼材自体が防食性能を発揮するため、耐候性綱用表面処理剤を防食機能向上のために使用することはありません。塩分過多な地域などでは供用初期のさび汁発生の防止や保護性さびの生成促進のために使用します。
3:適当です。耐候性鋼材は、普通鋼材に適量の合金元素を添加することにより、鋼材表面に緻密なさび層を形成させ、これが鋼材表面を保護することで鋼材の腐食による板厚減少を抑制します。
4:適当です。耐候性鋼橋に用いる高力ボルトは、主要構造部材と同等以上の耐候性能を有する耐候性高力ボルトを使用する必要があります。
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02
鋼道路橋に用いる「耐候性鋼材」に関する問題です。
まず、「耐候性鋼材」に関しておおまかでもよいのでおさえておきましょう。
「耐候性鋼材」とは、普通鋼材に対して適当量の銅、クロム、ニッケルなどの合金元素を添加させることにより、大気中で適度な乾湿の繰り返しを受けることにより表面に緻密なさび層(保護性さびともいいます)が生成される特性があり、これにより腐食速度が制御され、以降のさびの進展が抑制される鋼材です。
これにより普通鋼材と異なり塗装せずに使用が可能です。
1.適当です。
耐候性鋼材の「箱桁」や「鋼製橋脚」などの内面の特徴について
述べられています。
前述で「塗装せず」にとありましたが、閉鎖された空間であり
「結露が生じやすく」、耐候性鋼材の適用可能な環境と「ならない」場合には、
普通鋼材と同様に「内面用塗装仕様」を適用します。
2.適当ではありません。
耐候性鋼材であっても、「塩分過多な地域」ではそのままでは
使用できません。
3.適当です。
前述のとおり、耐候性鋼材について述べられています。
4.適当です。
耐候性鋼橋に用いる高力ボルトは、主要構造部材と同等以上の耐候性能を
有する「耐候性高力ボルト」を使用しなければなりません。
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