1級土木施工管理技術の過去問
平成30年度
必須問題 問74

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度 必須問題 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理曲線(バナナ曲線)を用いた工程管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 予定工程曲線がバナナ曲線の許容限界からはずれる場合は、一般に不合理な工程計画と考えられるので、再検討を要する。
  • 実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界を下回るときは、工程遅延により突貫工事が不可避となるので、根本的な施工計画の再検討が必要である。
  • 実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界に接近している場合は、実施工程曲線の勾配をより緩くするよう直ちに対策をとる必要がある。
  • 予定工程曲線がバナナ曲線の上方限界と下方限界の間にある場合には、工程曲線の中期における工程をできるだけ緩やかな勾配になるよう合理的に調整する。

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この過去問の解説 (2件)

01

1→設問の通りです。許容範囲内に予定工程曲線が入らない場合は不経済な施工や突貫工事の恐れがあるため、許容範囲内に入るように再検討が必要です。

2→設問の通りです。バナナ曲線の下方限界を下回ると、その遅れを取り戻すために突貫工事などの無理な施工が発生するため、施工体制の増強などの根本的な対策が必要となります。

3→誤りです。実施工程曲線が下方限界を下回っているときは、実施工程曲線の勾配を急にするような対策が必要となります。

4→設問の通りです。予定工程曲線が許容範囲内にあるときは、勾配を緩くするように調整するとより合理的な工程となります。

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02

1→設問通りです。

予定工程曲線がバナナ曲線の許容限界からはずれる場合は、工程が進みすぎているか遅れすぎていることを表します。

このような場合は、工程計画そのものを再検討します。

2→設問通りです。

実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界を下回るときは、

許容範囲を超えた工程遅延が発生しています。

この場合は突貫工事が不可避となるので、工程計画そのものを再検討します。

3→誤りです。

実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界に接近している場合は、

工程に余裕がないことを表しています。

このままの工程で実施すると、下方限界を下回るので、

すぐに工程の進捗を促進する対策をとる必要があります。

4→設問通りです。

予定工程曲線がバナナ曲線の上方限界と下方限界の間にある場合には、

予定通りに工事が進んでいる事を表しています。

なので、工程曲線の中期における工程をできるだけ緩やかな勾配にして、

各作業日における作業量を平均化すると、より合理的な工程になります。

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