1級土木施工管理技術の過去問
令和元年度
選択問題 問11

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度 選択問題 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 膨張材を用いた収縮補償用コンクリートは、乾燥収縮ひび割れが発生しにくいので、一般的に早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートと比べて湿潤養生期間を短縮することができる。
  • 高流動コンクリートは、ブリーディングが通常のコンクリートに比べて少なく保水性に優れるため、打込み表面をシートや養生マットで覆わなくてもプラスティック収縮ひび割れは防止できる。
  • マスコンクリート部材では、型枠脱型時に十分な散水を行い、コンクリート表面の温度をできるだけ早く下げるのがよい。
  • 寒中コンクリートにおいて設定する養生温度は、部材断面が薄い場合には、初期凍害防止の観点から、標準の養生温度よりも高く設定しておくのがよい。

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この過去問の解説 (2件)

01

1→誤りです。

膨張材を用いた収縮補償用コンクリートより早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの方が養生期間は短いです。

一例として、日平均気温15℃以上の場合

・早強ポルトランドセメント(H)→3日

・普通ポルトランドセメント(N)→5日

・高炉セメントB種(BB)    →7日

2→誤りです。

コンクリートの表面が急激に乾燥することで発生するひび割れをプラスティックひび割れと言います。

高流動コンクリートであっても例外ではないため

打込み表面をシートや養生マットで覆い湿潤養生を実施しなくてはなりません。

3→誤りです。

マスコンクリート(厚さ80~100cm以上)の養生では、

コンクリートの内側と外側での温度差が大きくならないよう注意し、

(温度応力によるひび割れ)緩やかに外気温に近づくようにする

クーリングパイプなどの対策が必要となります。

したがって、保温性のよい型枠を用いたり、脱枠後もシート等を用いる場合があるため、コンクリート表面の温度をできるだけ早く下げる必要はありません。

4→設問の通りです。

寒中コンクリートにおいて設定する養生温度は、部材断面が薄い場合には、初期凍害防止の観点から、標準の養生温度よりも高く設定し凍害を防止します。

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02

1.誤り。早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの方が養生期間は短いです。

2.誤り。急激な表面乾燥によりひび割れは発生するので、養生は必要です。

3.誤り。マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外での温度差が大きくならないよう注意し、緩やかに外気温に近づくようにする必要があります。したがって、保温性のよい型枠を用いたり、脱枠後もシート等を用いる場合があるため、コンクリート表面の温度をできるだけ早く下げる必要はありません。

4.適当です。

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