1級土木施工管理技術の過去問
令和元年度
必須問題 問82
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度 必須問題 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
急傾斜地での掘削及び法面防護等のロープ高所作業にあたり、事業者が危険防止のために講じるべき措置に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
- 地山の崩壊又は土石の落下により労働者に危険を及ぼすおそれがあるときは、地山を安全なこう配とし、落下のおそれのある土石を取り除く等の措置を講ずる。
- 作業のため物体が落下することにより労働者に危険を及ぼすおそれがあるときは、手すりを設け、立入区域を設定する。
- ロープ高所作業では、身体保持器具を取り付けたメインロープ以外に、要求性能墜落制止用器具(安全帯)を取り付けるためのライフラインを設ける。
- 突起物等でメインロープやライフラインが切断のおそれがある箇所では、覆いを設ける等切断を防止するための措置を講ずる。
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この過去問の解説 (2件)
01
「高所作業にあたり、事業者が危険防止のために講じるべき措置」とありますので、「労働安全衛生規則 第二編 第九章 墜落、飛来崩壊による危険の防止」を参照しましょう。
1.正しいです。
本文の通りです。上記第534条を参照しましょう。
2.誤っています。
この場合、「物体が落下する」ことを防ぐので、
「足場に高さ15㎝以上の幅木、落下防止ネットを取り付ける。」が正解です。
本文にある「手すり」は「転落防止」のものです。
上記第537条を参照しましょう。
3.正しいです。
本文の通りです。上記第539条の2を参照しましょう。
4.正しいです。
本文の通りです。上記第539条の3を参照しましょう。
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02
【正解は2です】
『労働安全衛生規則 第一節 墜落等による危険の防止』からの出題です。
1→正しいです。
(地山の崩壊等による危険の防止)
第五百三十四条
事業者は、地山の崩壊又は土石の落下により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、当該危険を防止するため、次の措置を講じなければならない。
一 地山を安全なこう配とし、落下のおそれのある土石を取り除き、又は擁壁、土止め支保工等を設けること。
二 地山の崩壊又は土石の落下の原因となる雨水、地下水等を排除すること。
とあります。
2→誤りです。
(物体の落下による危険の防止)
第五百三十七条
事業者は、作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、「防網の設備を設け、立入区域を設定する等」当該危険を防止するための措置を講じなければならない。
とありますので、誤りです。
3→正しいです。
第三節 ロープ高所作業における危険の防止
(ライフラインの設置)
第五百三十九条の二
事業者は、ロープ高所作業を行うときは、身体保持器具を取り付けたロープ(以下この節において「メインロープ」という。)以外のロープであつて、要求性能墜落制止用器具を取り付けるためのもの(以下この節において「ライフライン」という。)を設けなければならない。
とあります。
4→正しいです。
第三節 ロープ高所作業における危険の防止
(メインロープ等の強度等)
第五百三十九条の三 2
三 突起物のある箇所その他の接触することによりメインロープ又はライフラインが切断するおそれのある箇所 (次条第四号及び第五百三十九条の五第二項第六号において 「切断のおそれのある箇所」という。)に覆いを設ける等これらの切断を防止するための措置 (同号において「切断防止措置」という。)を講ずること。
とあります。
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