1級土木施工管理技術の過去問
令和元年度
必須問題 問91

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度 必須問題 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

現場打ちのコンクリート構造物に適用する鉄筋の各種継手工法の検査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • フレア溶接継手では、重ね継手やガス圧接継手に比べて安定した品質が得やすく、継手の非破壊検査も容易である。
  • 熱間押抜ガス圧接継手部では、圧接部の膨らみの長さ、オーバーヒートによる表面不整、膨らみを押し抜いた後の圧接面に対応する位置の圧接部表面の割れ、へこみなどの外観検査を行う。
  • ねじ節鉄筋継手部では、カプラーに有害な損傷がないこと、挿入マークが施されていること及びカプラー端が挿入マークの所定の位置にあることなどの外観検査を行う。
  • モルタル充てん継手部では、原則として抜き取り検査法とし、鉄筋の挿入長さの超音波測定検査を行い、プロセス管理や外観検査が適正に行われているか否かを確認する。

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この過去問の解説 (2件)

01

【正解は1です】

1→誤りです。

杭頭補強筋の接合などに用いられるフレア溶接継手では、重ね継手やガス圧接継手に比べて安定した品質が得にくく、継手の非破壊検査も困難です。

フレア溶接施工時に、施工箇所の形状、作業計画や作業状況等により、点溶接となってしまう(結果、溶接の継目が増える)ことにより、アークストライク(母材の上に瞬間的にアークを飛ばし直ちに切ること。又はそれによって起こる欠陥)が出来ないようにすることが重要です。

2→正しいです。

熱間押抜ガス圧接継手部では、圧接部の膨らみの長さ、オーバーヒートによる表面不整、膨らみを押し抜いた後の圧接面に対応する位置の圧接部表面の割れ、へこみなどの外観検査を行います。

3→正しいです。

ねじ節鉄筋継手部では、カプラーに有害な損傷がないこと、挿入マークが施されていること及びカプラー端が挿入マークの所定の位置にあることなどの外観検査を行います。

4→正しいです。

モルタル充てん継手部では、原則として抜き取り検査法とし、鉄筋の挿入長さの超音波測定検査を行い、プロセス管理や外観検査が適正に行われているか否かを確認します。

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02

1.適当ではありません。

 フレア溶接継手は、重ねた鉄筋の側面や鉄板と鉄筋を溶接する方法です。

 重ね継手やガス圧接継手に比べて「安定した品質は得られません」。

2.適当です。

 熱間ガス圧接継手部の外観検査について述べています。

 外観検査項目の「圧接部の膨らみの長さ」、「オーバーヒートによる表面不整」、

 「膨らみを押し抜いた後の圧接面に対応する位置の圧接部表面の割れ」、

 「へこみ」の部分はおさえておいてください。

3.適当です。

 ねじ節鉄筋継手部での外観検査について述べています。

 本文の通りの点に留意します。

4.適当です。

 モルタル充てん継手部の検査時の留意点について述べています。

※重ね継手、ガス圧接継手以外の継手が4種でてくる設問になっています。

 それぞれの特性はおさえておいてください。 

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