1級土木施工管理技術の過去問
令和元年度
必須問題 問92

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度 必須問題 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート構造物の品質や健全度を推定するための試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリート構造物から採取したコアの圧縮強度試験結果は、コア供試体の高さ h と直径 d の比の影響を受けるため、高さと直径との比を用いた補正係数を用いている。
  • リバウンドハンマによるコンクリート表層の反発度は、コンクリートの含水状態や中性化の影響を受けるので、反発度の測定結果のみでコンクリートの圧縮強度を精度高く推定することは困難である。
  • 超音波法は、コンクリート中を伝播する超音波の伝播特性を測定し、コンクリートの品質やひび割れ深さなどを把握する方法である。
  • 電磁誘導を利用する試験方法は、コンクリートの圧縮強度及び鋼材の位置、径、かぶりを非破壊的に調査するのに適している。

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この過去問の解説 (2件)

01

【正解は4です】

1→正しいです。

コンクリート構造物から採取したコアの圧縮強度試験結果は、コア供試体の高さ h と直径 d の比の影響を受けるため、高さと直径との比を用いた補正係数を用いています。

2→正しいです。

リバウンドハンマ(通常、シュミットハンマーと呼ばれています)によるコンクリート表層の反発度は、コンクリートの含水状態や中性化の影響を受けるので、反発度の測定結果のみでコンクリートの圧縮強度を精度高く推定することは困難です。

試験角度やコンクリートの厚みなどでも影響されます。

3→正しいです。

超音波法(超音波の発信による圧縮波を検出してひび割れ深さを測定)は、コンクリート中を伝播する超音波の伝播特性を測定し、コンクリートの品質やひび割れ深さなどを把握する方法です。

4→誤りです。

電磁誘導を利用する試験方法(電流の電気的変化を検出し、磁界中の良導体(鉄筋)を探査)は、鋼材の位置、径、かぶりを非破壊的に調査することができますが、コンクリートの圧縮強度を調査することはできません。

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02

1.適当です。

 硬化後のコンクリートに行う圧縮強度試験で採取したコアは、

 本文通りコア供試体の高さHと直径Dの比の影響を「受けます」。

 そのためそれに則した補正係数を用います。

2.適当です。

 「コンクリートの含水状態」や「中性化」の影響を「受けます」。

 ですので本文の通り、反発度の測定結果のみでは精度は高くありません。

3.適当です。

 超音波法に関して述べており、本文の通りです。

4.適当ではありません。

 電磁誘導を利用する試験方法は、「鋼材の位置」、「径」、「かぶり」を

 非破壊的に調査することは可能ですが、「圧縮強度」は調べることは

 できません。  

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