1級土木施工管理技士 過去問
令和2年度
問24 (選択問題 問24)
問題文
砂防えん堤の基礎の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技術試験 令和2年度 問24(選択問題 問24) (訂正依頼・報告はこちら)
砂防えん堤の基礎の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 基礎掘削は、砂防えん堤の基礎として適合する地盤を得るために行われ、えん堤本体の基礎地盤へのかん入による支持、滑動、洗掘などに対する抵抗力の改善や安全度の向上がはかられる。
- 基礎掘削の完了後は、漏水や湧水により、水セメント比が変化しないように処理を行った後にコンクリートを打ち込まなければならない。
- 砂礫基礎の仕上げ面付近の掘削は、掘削用重機のクローラ(履帯)などによって密実な地盤がかく乱されることを防止するため0.5m程度は人力掘削とする。
- 砂礫基礎の仕上げ面付近にある大転石は、その1/2以上が地下にもぐっていると予想される場合は取り除く必要はないので存置する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1→設問通りです。
砂防えん堤の基礎掘削は、以下の目的で行われます。
①砂防えん堤の基礎として適合する地盤を得る。
②砂防えん堤本体を基礎地盤へ貫入させて支持できるようにする。
③砂防えん堤下部の滑動、洗掘などに対する抵抗力の向上。
④砂防えん堤の安全度を向上させる。
2→設問通りです。
水セメント比が変化しないように漏水や湧水の処理を行った後に
コンクリート打設します。
3→設問通りです。
砂礫基礎は、岩盤基礎と違いクローラ(履帯)を有する機械が走行すると、
地盤がかく乱されることがあります。
4→誤りです。
砂礫基礎の仕上げ面付近にある大転石は、
その2/3以上が地下に存置していればよいです。
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02
不適当なものは4です。
砂礫基礎の仕上げ面付近にある大転石は、その2/3以上が地下にもぐっていると予想される場合は取り除く必要はありません。
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03
砂防えん堤の基礎工事における各工程の目的と注意点、および掘削、水処理、締固め、転石の取り扱いなど、適切な施工管理方法を把握し、関連する法規や基準を理解しましょう。
〇適当です。
基礎掘削は、砂防えん堤の基礎として適合する地盤を得るために行われ、えん堤本体の支持力、滑動抵抗、洗掘抵抗などが改善され安全度が向上します。
〇適当です。
水セメント比の変化は、コンクリートの強度や耐久性に悪影響を与える可能性があるためです。
〇適当です。
砂礫基礎の仕上げ面付近の掘削は、掘削用重機のクローラなどによって密実な地盤がかく乱されることを防ぐため、0.5m程度は人力掘削とすることが望ましいです。
×不適当です。
砂礫基礎の仕上げ面付近にある大転石は、その2/3以上が地下にもぐっていると予想される場合は取り除く必要はありません。
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