1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問25

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 選択問題 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • アンカーの定着長は、地盤とグラウトとの間及びテンドンとグラウトとの間の付着長について比較を行い、それらのうち短いほうを採用する。
  • アンカー工は基本的には、アンカー頭部とアンカー定着部の2つの構成要素により成り立っており、締付け効果を利用するものとひき止め効果を利用するものの2つのタイプがある。
  • 杭の基礎部への根入れ長さは、杭に加わる土圧による基礎部破壊を起こさないように決定し、せん断杭の場合は原則として杭の全長の1/4〜1/3とする。
  • 杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね平行になるように設計し、杭の間隔は等間隔で、削孔による地盤の緩みや土塊の中抜けが生じるおそれを考慮して設定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.適当ではない。

アンカーの定着長は、地盤とグラウトとの間及びテンドンとグラウトとの間の付着長について比較を行い、それらのうち長いほうを採用します。

2.適当ではない。

アンカー工は、構造物からの引張り力を地盤に伝達するための構造物の一種です。

引張り力を地盤に伝達させる機能を持つ「アンカー体」、アンカー頭部からの引張り力をアンカー体に伝える「引張り部」、アンカーを構造物に緊結する役目をもつ「アンカー頭部」の3つの構成要素によって構成されます。

また、アンカー工の機能として、締付け効果を利用するものと、ひき止め効果を利用するものの2つのタイプがあります。

3.適当。

問題文の通りです。

4.適当ではない。

杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね垂直になるように設計します。

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02

1.適当ではありません。

 地盤とグラウトとの間及びテンドンとグラウトとの間の付着長について

 比較を行った場合、「長いほう」を採用します。

2.適当ではありません

 アンカー工の成り立ちに関して述べておりますが、構成要素は

 ①アンカー頭部 ②アンカー体 ③引張部 の3つです。

 効果の利用に関しては本文の通りです。

3.適当です。

 本文の通りです。

 せん断杭の場合の「杭の全長の1/4~1/3」は押さえておきましょう。

4.適当ではありません。

 地すべり防止に関しての杭の配列は地すべりの運動方向に対して「垂直」です。 

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03

地すべり工の特徴について、学習しましょう。

選択肢1. アンカーの定着長は、地盤とグラウトとの間及びテンドンとグラウトとの間の付着長について比較を行い、それらのうち短いほうを採用する。

適当ではありません。

 

アンカーの定着長は、地盤の強度やテンドンの種類、グラウト材の特性など、様々な要因を考慮して設計されます。単に短い方を選ぶのではなく、地盤とグラウト、テンドンとグラウトの間の付着力が十分に発揮される長さを確保することが重要です。

選択肢2. アンカー工は基本的には、アンカー頭部とアンカー定着部の2つの構成要素により成り立っており、締付け効果を利用するものとひき止め効果を利用するものの2つのタイプがある。

適当ではありません。

 

アンカー工は基本的には、アンカー体とアンカー引張部の3つの構成要素により成り立っており、締付け効果を利用するものとひき止め効果を利用するものの2つのタイプがあります。

選択肢3. 杭の基礎部への根入れ長さは、杭に加わる土圧による基礎部破壊を起こさないように決定し、せん断杭の場合は原則として杭の全長の1/4〜1/3とする。

適当です。

 

杭の基礎部への根入れ長さは、杭に加わる土圧による基礎部破壊を起こさないように決定し、せん断杭の場合は原則として杭の全長の1/4〜1/3とします。

選択肢4. 杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね平行になるように設計し、杭の間隔は等間隔で、削孔による地盤の緩みや土塊の中抜けが生じるおそれを考慮して設定する。

適当ではありません。

 

杭の配列は、地すべりの運動方向に対して概ね水平になるように設計し、杭の間隔は等間隔で、削孔による地盤の緩みや土塊の中抜けが生じるおそれを考慮して設定します。

まとめ

地すべり防止工は、地すべりの原因や規模、地盤の状況などによって様々な工法が採用されます。アンカー工以外にも、杭工、排水工、遮水工など、様々な工法が複合的に用いられることもあります。

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