1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問26

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 選択問題 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 排水工は、崖崩れの主要因となる地表水、地下水の斜面への流入を防止することにより、斜面自体の安全性を高めることを目的に設けられ、地表水排除工と地下水排除工に大別される。
  • 法枠工は、斜面に設置した枠材と枠内部を植生やコンクリート張り工等で被覆することにより、斜面の風化や侵食の防止、法面の表層崩壊を抑制することを目的に設けられる。
  • 落石対策工は、斜面上の転石や浮石の除去・固定、発生した落石を斜面中部や下部で止めるために設けられ、通常は急傾斜地崩壊防止施設に付属して設置される場合が多い。
  • 待受け式コンクリート擁壁工は、斜面上部からの崩壊土砂を斜面下部で待ち受ける目的に設けられ、ポケット容量が不足する場合は地山を切土して十分な容量を確保する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.適当。

問題文の通りです。

2.適当。

問題文の通りです。

3.適当。

問題文の通りです。

4.適当ではない。

待受け式コンクリート擁壁工のポケット容量が不足する場合は、無理な地山の掘削を行うと崩壊発生の危険度が高まる恐れがあるため、極力行いません。

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02

1.適当です。

 急傾斜地崩壊防止に関する排水工の目的は本文のとおりです。

 「地表水排除工」と「地下水排除工」の分別も押さえておいてください。

2.適当です。

 法枠工の目的に関して述べており、本文の通りです。

3.適当です。

 落石対策工の目的に関して述べており、本文の通りです。

4.適当ではありません。

 待受け式コンクリート擁壁工の目的は本文の通りですが、

 ポケット容量が不足する場合、正しくは

 「地山の切土は斜面の不安定化に直結するので行ってはならない。」です。 

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03

急傾斜地崩壊防止工について、その種類と特徴を学習しましょう。

選択肢1. 排水工は、崖崩れの主要因となる地表水、地下水の斜面への流入を防止することにより、斜面自体の安全性を高めることを目的に設けられ、地表水排除工と地下水排除工に大別される。

適当です。

 

排水工は、斜面内に浸透した水圧を低下させ、斜面の安定性を高めることを目的としています。

選択肢2. 法枠工は、斜面に設置した枠材と枠内部を植生やコンクリート張り工等で被覆することにより、斜面の風化や侵食の防止、法面の表層崩壊を抑制することを目的に設けられる。

適当です。

 

法枠工は、斜面を保護し、侵食や崩壊を防止する効果があります。

選択肢3. 落石対策工は、斜面上の転石や浮石の除去・固定、発生した落石を斜面中部や下部で止めるために設けられ、通常は急傾斜地崩壊防止施設に付属して設置される場合が多い。

適当です。

 

落石対策工は、落石による被害を防止するためのものです。

選択肢4. 待受け式コンクリート擁壁工は、斜面上部からの崩壊土砂を斜面下部で待ち受ける目的に設けられ、ポケット容量が不足する場合は地山を切土して十分な容量を確保する。

適当ではありません。

 

待受け式コンクリート擁壁工は、崩壊土砂を待ち受けますが、ポケット容量が不足する場合に地山を切土するのは適切ではありません。 地山を切土すると、かえって斜面の安定性を損なう可能性があります。ポケット容量が不足する場合は、擁壁の高さを増したり、別のタイプの擁壁を検討する必要があります。

まとめ

急傾斜地崩壊防止工は、地盤の状況、斜面の形状、周辺環境など、様々な要因を考慮して適切な工法を選択することが重要です。

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