1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問35

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 選択問題 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

トンネルの山岳工法における補助工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 切羽安定対策のための補助工法は、断層破砕帯、崖錐等の不良地山で用いられ、天端部の安定対策としてフォアポーリングや長尺フォアパイリングがある。
  • 地下水対策のための補助工法は、地下水が多い場合に、穿孔した孔を利用して水を抜き、水圧、地下水位を下げる方法として、止水注入工法がある。
  • 地表面沈下対策のための補助工法は、地表面の沈下に伴う構造物への影響抑制のために用いられ、鋼管の剛性によりトンネル周辺地山を補強するパイプルーフ工法がある。
  • 近接構造物対策のための補助工法は、既設構造物とトンネル間を遮断し、変位の伝搬や地下水の低下を抑える遮断壁工法がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.適当。

問題文の通りです。

2.適当ではない。

穿孔した孔を利用して水を抜き、水圧、地下水位を下げるのは「排水工法」です。

また、その孔に止水材を注入するのが「止水注入工法」です。

排水工法では、水と一緒に土粒子を抜かないようにします。

3.適当。

問題文の通りです。

4.適当。

問題文の通りです。

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02

1.適当です。

 切羽安定対策のための補助工法について述べています。

 このうち「フォアボーリング」とは切羽面よりアーチ外周にロックボルト、

 パイプ、鉄筋などを打設し、モルタルやセメントミルクなどを充填します。

 「長尺フォアパイリング」は3mほどの鋼管をつなぎながら施工

 し鋼管を打設した後にセメントミルクや薬液などを注入します。

2.適当ではありません。

 本文は「水抜きボーリング工法」について述べています。

3.適当です。

 地表面沈下対策の補助工法である「パイプルーフ工法」について

 述べています。

4.適当です。

 近接構造物対策のための補助工法である「遮断壁工法」について

 述べています。 

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03

トンネル工事における補助工法について、その種類と特徴を理解しましょう。

選択肢1. 切羽安定対策のための補助工法は、断層破砕帯、崖錐等の不良地山で用いられ、天端部の安定対策としてフォアポーリングや長尺フォアパイリングがある。

適当です。

 

断層破砕帯や崖錐などの不良地山では、掘削中の切羽が崩落する危険性があります。フォアポーリングや長尺フォアパイリングなどの補助工法を用いて、切羽を安定させます。

選択肢2. 地下水対策のための補助工法は、地下水が多い場合に、穿孔した孔を利用して水を抜き、水圧、地下水位を下げる方法として、止水注入工法がある。

適当ではありません。

 

穿孔した孔を利用して水を抜き、水圧、地下水位を下げる方法は、一般的に排水工法と呼ばれます。

止水注入工法は、孔に薬液を注入して地盤の空隙を埋め、透水性を低下させ、漏水を防止する工法です。これは、排水ではなく止水を目的とした工法です。

選択肢3. 地表面沈下対策のための補助工法は、地表面の沈下に伴う構造物への影響抑制のために用いられ、鋼管の剛性によりトンネル周辺地山を補強するパイプルーフ工法がある。

適当です。

 

パイプルーフ工法は、トンネル周辺の地山を鋼管で補強することで、地表面の沈下を抑制する効果があります。

選択肢4. 近接構造物対策のための補助工法は、既設構造物とトンネル間を遮断し、変位の伝搬や地下水の低下を抑える遮断壁工法がある。

適当です。

 

遮断壁工法は、トンネルと既設構造物の間に遮断壁を設置することで、変位や地下水の伝達を遮断し、構造物への影響を軽減する効果があります。

まとめ

トンネル工事における補助工法は、地山の状態や周辺環境によって様々な工法が選択されます。

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