1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
必須問題 問90
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 必須問題 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
移動式クレーンの災害防止のために事業者が講じるべき措置に関する下記の文章中の( イ )~( ニ )に当てはまる語句の組合せとして、クレーン等安全規則上、正しいものは次のうちどれか。
・クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合、車両系建設機械の運転技能講習を修了している者を、クレーン作業の運転者として従事させることが( イ )。
・強風のため、移動式クレーンの作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を( ロ )しなければならない。
・移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの( ハ )を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
・移動式クレーンを用いて作業を行うときは、( ニ )に、巻過防止装置、過負荷警報装置等の機能について点検を行わなければならない。
・クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合、車両系建設機械の運転技能講習を修了している者を、クレーン作業の運転者として従事させることが( イ )。
・強風のため、移動式クレーンの作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を( ロ )しなければならない。
・移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの( ハ )を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
・移動式クレーンを用いて作業を行うときは、( ニ )に、巻過防止装置、過負荷警報装置等の機能について点検を行わなければならない。
- イ:できる ロ:特に注意して実施 ハ:定格荷重 ニ:その作業の前日まで
- イ:できない ロ:特に注意して実施 ハ:最大つり荷重 ニ:その日の作業を開始する前
- イ:できる ロ:中止 ハ:最大つり荷重 ニ:その作業の前日まで
- イ:できない ロ:中止 ハ:定格荷重 ニ:その日の作業を開始する前
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この過去問の解説 (3件)
01
・クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合、車両系建設機械の運転技能講習を修了している者を、クレーン作業の運転者として従事させることはできません。
クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合、いわゆる移動式クレーンを運転することになるため、小型移動式クレーン運転技能講習の資格が必要となります。
・強風のため、クレーンの作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければなりません。
事故防止や資材への影響を避けるため、悪天候の場合、作業を中止にしなくてはいけません。
悪天候と判断される基準は、労働安全衛生法などにより定められており、強風/暴風の作業中止基準は以下の通りです。
・移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければなりません。
定格荷重とは、つり上げ荷重からつり具の重量を差引いた荷重です。最大つり荷重より小さくなるので、両者の違いに注意する必要があります。
・移動式クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、巻過防止装置、過負荷警報装置等の機能について点検を行わなければなりません。
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02
クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合、車両系建設機械の運転技能講習とは別に、小型移動式クレーン運転技能講習の資格が必要となります。
強風のため、クレーンの作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければなりません。
移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければなりません。
また、作業を行うときは、作業開始前に、巻過防止装置、過負荷警報装置等の機能について点検を行わなければなりません。
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03
クレーン等安全規則に関する問題です。
イ:「できない」が正答です。
小型移動式クレーンは小型移動式クレーン運転技能講習の資格が必要です。(第68条)
ロ:「中止」が正答です。
強風時は作業を中止しなければなりません。(第31条の2)
ハ:「定格荷重」が正答です。
定格荷重の表示が義務付けられています。(第70条の2)
ニ:「その作業を開始する前」が正答です。
移動式クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、巻過防止装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ、クラツチ及びコントローラーの機能について点検を行なわなければなりません。(第78条)
また、77条に月1回の定期的な自主検査の実施も規定されています。
イ、ロ、ニが不適当です。
ロ、ハが不適当です。
イ、ハ、ニが不適当です。
適当です。
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