1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問8

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。
  • 日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日である。
  • 日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、初期凍害を防止できる強度が得られるまでコンクリート温度を5℃以上に保つ。
  • コンクリートに給熱養生を行う場合は、熱によりコンクリートからの水の蒸発を促進させ、コンクリートを乾燥させるようにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

コンクリートの養生に関する設問です。

他年度の過去問にも同様の出題がされています。

選択肢1. マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。

適当です。

養生についての説明は設問のとおりで、スチロールやシートなどの断熱性の高い材料で保温を行います。

また、マスコンクリートは橋梁・ダムなどの大規模な構造物に用いられます。

選択肢2. 日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日である。

適当です。

日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日、混合セメントB種(高炉セメント・フライアッシュセメント)使用時で7日間以上となっています。

選択肢3. 日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、初期凍害を防止できる強度が得られるまでコンクリート温度を5℃以上に保つ。

適当です。

日平均気温が4℃以下になることが予想される場合、寒中コンクリートとして施工する必要があります。

選択肢4. コンクリートに給熱養生を行う場合は、熱によりコンクリートからの水の蒸発を促進させ、コンクリートを乾燥させるようにする。

不適当です。

コンクリートは急激に温度変化させると乾燥ひび割れの原因になってしまします。

参考になった数40

02

コンクリートの養生に関する設問です。

出題頻度が多い問題であるため、確実に覚えましょう。

選択肢1. マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。

適当です。

マスコンクリートは橋台、橋脚ダムなど大部材の構造に用いるコンクリートです。

養生方法は設問の通りです。

選択肢2. 日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日である。

適当です。

設問の通りです。

混合セメントの場合では7日となります。

選択肢3. 日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、初期凍害を防止できる強度が得られるまでコンクリート温度を5℃以上に保つ。

適当です。

基本的にはコンクリートの温度は5℃以上に保つようにします。

4℃以下になるときは寒中コンクリートを使用します。

選択肢4. コンクリートに給熱養生を行う場合は、熱によりコンクリートからの水の蒸発を促進させ、コンクリートを乾燥させるようにする。

不適当です。

急激にコンクリートを熱するとひび割れの原因になります。

参考になった数23

03

コンクリートの養生は夏と冬でも変わります。外気温差にも注意しながら学習しましょう。

選択肢1. マスコンクリートの養生では、コンクリート部材内外の温度差が大きくならないようにコンクリート温度をできるだけ緩やかに外気温に近づけるため、断熱性の高い材料で保温する。

適当です。

 

マスコンクリートの養生では、コンクリート内部と外部の温度差を小さく保ち、ひび割れを防ぐために、断熱性の高い材料で覆います。

選択肢2. 日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日である。

適当です。

 

コンクリートの養生期間は、セメントの種類や気温によって異なります。一般的に、普通ポルトランドセメントを使用する場合、日平均気温が15℃以上の場合は5日の養生期間が目安とされています。

選択肢3. 日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、初期凍害を防止できる強度が得られるまでコンクリート温度を5℃以上に保つ。

適当です。

 

日平均気温が4℃以下になると、コンクリートの強度発現が遅れ、初期凍害のリスクが高まります。そのため、コンクリート温度を5℃以上に保つ必要があります。

選択肢4. コンクリートに給熱養生を行う場合は、熱によりコンクリートからの水の蒸発を促進させ、コンクリートを乾燥させるようにする。

適当ではありません。

 

コンクリートに給熱養生を行う場合は、コンクリート内部の温度を上昇させ、水和反応を促進させることで、早期に強度を発現させます。しかし、熱によってコンクリートから水を蒸発させ、乾燥させることは、かえってひび割れの原因となります。

まとめ

コンクリートの養生は、コンクリートの品質を確保するために非常に重要な工程です。

養生方法や期間は、コンクリートの種類、構造物の規模、気象条件などによって異なります。

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