1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問9

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの配合に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 水セメント比は、コンクリートに要求される強度、耐久性等を考慮して、これらから定まる水セメント比のうちで、最も小さい値を設定する。
  • 単位水量が大きくなると、材料分離抵抗性が低下するとともに、乾燥収縮が増加する等、コンクリートの品質が低下する。
  • スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する。
  • コンクリートの計画配合が配合条件を満足することを実績等から確認できる場合、試し練りを省略できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

コンクリートの配合に関する設問です。

他年度の過去問でも同様の出題があります。

選択肢1. 水セメント比は、コンクリートに要求される強度、耐久性等を考慮して、これらから定まる水セメント比のうちで、最も小さい値を設定する。

適当です。

水セメント比が大きいほど強度の低いコンクリートになってしまうので、コンクリートに要求される強度、耐久性等から定まる水セメント比のうちで、最も小さい値を設定します。

選択肢2. 単位水量が大きくなると、材料分離抵抗性が低下するとともに、乾燥収縮が増加する等、コンクリートの品質が低下する。

適当です。

設問のとおり、単位水量が大きくなると材料分離抵抗性が低下し、乾燥収縮が増加するためコンクリートの品質が低下します。

選択肢3. スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する。

不適当です。

スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ小さくなるように設定します。

選択肢4. コンクリートの計画配合が配合条件を満足することを実績等から確認できる場合、試し練りを省略できる。

適当です。

試し練りは必要に応じて、コンクリート主任技士・コンクリート技士等の技術者の指示のもとで実施します。

参考になった数36

02

コンクリートの配合に関する設問です。

出題頻度が高いため、過去問等で確実に正解できるようにしましょう。

選択肢1. 水セメント比は、コンクリートに要求される強度、耐久性等を考慮して、これらから定まる水セメント比のうちで、最も小さい値を設定する。

適当です。

水セメント比が小さいほど耐久性が向上します。

選択肢2. 単位水量が大きくなると、材料分離抵抗性が低下するとともに、乾燥収縮が増加する等、コンクリートの品質が低下する。

適当です。

設問の通り、単位水量が大きくなるほど、材料分地抵抗性が低下し、乾燥収縮が増加しコンクリートの品質は低下します。

選択肢3. スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する。

不適当です。

スランプはできるだけ小さくなるよう設定します。

選択肢4. コンクリートの計画配合が配合条件を満足することを実績等から確認できる場合、試し練りを省略できる。

適当です。

実績等から配合条件を満足することができれば、試し練りは省略可能です。

参考になった数12

03

コンクリートと水は品質管理の基本です。理解しておきましょう。

選択肢1. 水セメント比は、コンクリートに要求される強度、耐久性等を考慮して、これらから定まる水セメント比のうちで、最も小さい値を設定する。

適当です。

 

水セメント比は、コンクリートの強度や耐久性と密接な関係があり、小さいほど高強度なコンクリートが得られます。

選択肢2. 単位水量が大きくなると、材料分離抵抗性が低下するとともに、乾燥収縮が増加する等、コンクリートの品質が低下する。

適当です。

 

単位水量が増えると、コンクリートの流動性は向上しますが、材料分離が起こりやすくなり、強度が低下したり、耐久性が悪くなったりする傾向があります。

選択肢3. スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する。

適当ではありません。

 

スランプは、コンクリートの作業性と密接な関係があり、運搬や打設、締め固めなどの作業に適した範囲内で、できるだけ小さくなるように設定します。

選択肢4. コンクリートの計画配合が配合条件を満足することを実績等から確認できる場合、試し練りを省略できる。

適当です。

 

コンクリートの配合設計は、構造物の種類、使用環境、強度要求など、様々な条件を考慮して行われます。実験や実績に基づいて、適切な配合を決定することが重要です。

まとめ

水セメント比は、コンクリートの配合設計において最も重要なパラメータの一つです。

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