1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問10

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

暑中コンクリートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用いる。
  • 暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を高くするために、なるべく高い温度の練混ぜ水を用いる。
  • 暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下や連行空気量の減少等の傾向があり、打込み時のコンクリート温度の上限は、40℃以下を標準とする。
  • 暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことから、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、2時間以内を原則とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

暑中コンクリートに関する設問です。

選択肢1. 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用いる。

適当です。

減水剤、AE減水剤及び流動化剤など遅延形のものを使用してプラスチック収縮ひび割れなどの発生防止をおこない、凝結時間を遅らせます。

選択肢2. 暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を高くするために、なるべく高い温度の練混ぜ水を用いる。

不適当です。

暑中コンクリートでは、乾燥収縮ひび割れを起こさないように練上がりコンクリートの温度を低くするために、なるべく低い温度の練混ぜ水を用います。

選択肢3. 暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下や連行空気量の減少等の傾向があり、打込み時のコンクリート温度の上限は、40℃以下を標準とする。

不適当です。

打込み時のコンクリート温度の上限は、35℃以下を標準としています。

選択肢4. 暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことから、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、2時間以内を原則とする。

不適当です。

暑中コンクリートでは、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、1.5時間以内を原則とします。

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02

暑中コンクリートに関する設問です。

同様に寒中コンクリートの施工に関する設問も出題されるので合わせて覚えておきましょう。

選択肢1. 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用いる。

適当です。

設問の通り、コールジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用います。

選択肢2. 暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を高くするために、なるべく高い温度の練混ぜ水を用いる。

不適当です。

練上がりコンクリート温度を低くするため、なるべく低い温度の練り混ぜ水を用います。

選択肢3. 暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下や連行空気量の減少等の傾向があり、打込み時のコンクリート温度の上限は、40℃以下を標準とする。

不適当です。

打込み時のコンクリート温度は、35℃以下を標準とします。

選択肢4. 暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことから、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、2時間以内を原則とする。

不適当です。

練混ぜ開始から打ち終わりまでの時間は、1.5時間を原則とします。

参考になった数15

03

暑中コンクリートは、高温の影響を受けやすく、スランプの低下や空気量の増加など、様々な問題が発生する可能性があります。特徴について押さえておきましょう。

選択肢1. 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用いる。

適当です。

 

暑中コンクリートでは、高温による水分の蒸発が早く、コンクリートの強度低下やひび割れが発生しやすくなります。コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤について遅延形のものを用います。

選択肢2. 暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を高くするために、なるべく高い温度の練混ぜ水を用いる。

適当ではありません。

 

暑中コンクリートでは、高温によりコンクリートの温度が上昇し、水分の蒸発が早まるため、なるべく低い温度の練混ぜ水を使用することが望ましいです。

選択肢3. 暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下や連行空気量の減少等の傾向があり、打込み時のコンクリート温度の上限は、40℃以下を標準とする。

適当ではありません。

 

暑中コンクリートでは、高温によりスランプが低下し、コンクリートの打設性が悪化したり、空気量が増加したりする傾向があります。そのため、打込み時のコンクリート温度の上限は35℃以下とすることが一般的です。

選択肢4. 暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことから、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、2時間以内を原則とする。

適当ではありません。

 

暑中コンクリートは、高温により水分の蒸発が早いため、練混ぜ後できるだけ早く打ち込む必要がありますが、1.5時間以内という制限は厳しすぎます。現場の状況やコンクリートの種類などによって、適切な時間を見積もる必要があります。

まとめ

暑中コンクリートと寒中コンクリートについてそれぞれの違い、施工方法を把握しておきましょう。

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