1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問12

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

道路橋下部工における直接基礎の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 直接基礎のフーチング底面は、支持地盤に密着させ、せん断抵抗を発生させないように処理を行う。
  • 直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させる。
  • 基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的である。
  • 基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面地盤にはある程度の不陸を残して、平滑な面としないようにしたうえで均しコンクリートを用いる。

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この過去問の解説 (3件)

01

道路橋下部工における直接基礎の施工に関する設問です。

直接基礎やフーチング基礎は頻出用語ですので、理解を深めるようにしましょう。

選択肢1. 直接基礎のフーチング底面は、支持地盤に密着させ、せん断抵抗を発生させないように処理を行う。

不適当です。

直接基礎は地盤の浅いところに支持地盤に密着させるため、せん断抵抗が確実に発生させるように構造物を直接支える役割を持ちます。

選択肢2. 直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させる。

適当です。

設問のとおり、直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させます。

選択肢3. 基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的である。

適当です。

設問のとおり、基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的です。

選択肢4. 基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面地盤にはある程度の不陸を残して、平滑な面としないようにしたうえで均しコンクリートを用いる。

適当です。

設問のとおり、基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面地盤にはある程度の不陸を残して、平滑な面としないようにしたうえで均しコンクリートを用います。

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02

一般土木の最後の設問です。

土工、コンクリート工同様必ず出題される設問なのでしっかり確認しましょう。

選択肢1. 直接基礎のフーチング底面は、支持地盤に密着させ、せん断抵抗を発生させないように処理を行う。

不適当です。

直接基礎のフーチング底面は、せん断抵抗を確実に発生させるよう処理を行います。

選択肢2. 直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させる。

適当です。

設問の通り、フーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理を行います。

選択肢3. 基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的である。

適当です。

基礎地盤が砂地盤の場合は、設問の通りの処置を行うのが一般的です。

選択肢4. 基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面地盤にはある程度の不陸を残して、平滑な面としないようにしたうえで均しコンクリートを用いる。

適当です。

基礎地盤が岩盤の場合は、ある程度の不陸を残し、均しコンクリートを用います。

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03

道路橋下部工における直接基礎については、特に図でイメージしながら学習することが大事です。

選択肢1. 直接基礎のフーチング底面は、支持地盤に密着させ、せん断抵抗を発生させないように処理を行う。

適当ではありません。

 

直接基礎のフーチング底面は、支持地盤と密着させ、せん断抵抗を発生させることで、構造物の荷重を地盤に確実に伝達させる必要があります。せん断抵抗を発生させないように処理することは、構造物の安定性を損なう恐れがあります。

選択肢2. 直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させる。

適当です。

 

フーチング底面に突起をつけることで、地盤との摩擦を増大させ、せん断抵抗を高めることができます。この際、突起が均しコンクリート層に埋もれてしまい、支持層に達していなければ効果が期待できません。

選択肢3. 基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的である。

適当です。

 

砂地盤は、軟弱で支持力に乏しい場合があるため、基礎底面を均一にし、栗石や砕石を敷くことで、地盤の支持力を高め、構造物の安定性を確保します。

選択肢4. 基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面地盤にはある程度の不陸を残して、平滑な面としないようにしたうえで均しコンクリートを用いる。

適当です。

 

岩盤は硬い地盤ですが、表面が平滑な場合、コンクリートとの密着性が低下し、せん断抵抗が小さくなる可能性があります。そのため、ある程度の不陸を残すことで、コンクリートとの密着性を高め、せん断抵抗を確保します。

まとめ

直接基礎は、構造物の荷重を直接地盤に伝える基礎形式です。

直接基礎の設計には、地盤の支持力、構造物の荷重、地震力などが考慮されます。

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