1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問45

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼構造物の防食法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要がある。
  • 耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じるため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがある。
  • 溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくく、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことが容易である。
  • 金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があるとともに、下地処理と粗面処理の品質確保が重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

鋼構造物の防食法に関する設問です。

選択肢1. 海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要がある。

適当です。

設問の通り、海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要があります。

塩分が付着することで塩害が生じる恐れがあります。

選択肢2. 耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じるため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがある。

適当です。

設問の通り、耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じます。

そのため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがあります。

選択肢3. 溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくく、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことが容易である。

不適当です。

溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくいです。

しかし、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことは困難です。

選択肢4. 金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があるとともに、下地処理と粗面処理の品質確保が重要である。

適当です。

設問の通り、金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があります。

また、下地処理と粗面処理の品質確保が重要です。

参考になった数18

02

鋼構造物の防食法に関する設問です。

選択肢1. 海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要がある。

適当です。

海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要があります。

選択肢2. 耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じるため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがある。

適当です。

耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じるため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがあります。

選択肢3. 溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくく、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことが容易である。

不適当です。

溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくく、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことが困難です。

選択肢4. 金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があるとともに、下地処理と粗面処理の品質確保が重要である。

適当です。

金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があるとともに、下地処理と粗面処理の品質確保が重要です。

参考になった数5

03

この問題では、鋼構造物の防食方法に関する基礎的な知識が問われています。特に、各防食方法の原理や特徴、注意点などを理解することが重要です。

選択肢1. 海岸地域で現場塗装を行う場合は、飛来塩分や海水の波しぶき等によって、塩分が被塗装面に付着することのないよう確実な養生を行う必要がある。

適当です。

 

海岸地域は塩分濃度が高く、塗装面への塩分付着は腐食を促進させます。そのため、塗装前の養生は非常に重要です。

選択肢2. 耐候性鋼材では、その表面に緻密なさび層が形成されるまでの期間は、普通鋼材と同様にさび汁が生じるため、耐候性鋼用表面処理が併用されることがある。

適当です。

 

耐候性鋼材は、大気中に曝されると表面に緻密なさび層が形成され、内部への酸素や水分侵入を防ぎます。しかし、このさび層が形成されるまでの初期段階では、普通鋼材と同様にさびが発生するため、表面処理を施すことがあります。

選択肢3. 溶融亜鉛めっき被膜は硬く、良好に施工された場合は母材表面に合金層が形成されるため損傷しにくく、また一旦損傷を生じても部分的に再めっきを行うことが容易である。

適当ではありません。

 

溶融亜鉛めっきは、鋼材表面に亜鉛合金層を形成することで防食効果を発揮します。この合金層は、一旦損傷を受けると、その部分から腐食が進行しやすく、部分的な再めっきは困難な場合があります。一度損傷した場合は、広範囲な補修が必要になることが一般的です。

選択肢4. 金属溶射の施工にあたっては、温度や湿度等の施工環境条件の制限があるとともに、下地処理と粗面処理の品質確保が重要である。

適当です。

 

金属溶射は、高温で溶かした金属粒子を高速で吹き付けて被覆する工法です。施工環境や下地処理の状態によって、被膜の品質が大きく左右されます。

まとめ

海岸地域では、塩分付着を防ぐための養生が重要。

耐候性鋼材は、初期段階でさびが発生することがある。

溶融亜鉛めっきは、一度損傷すると部分的な補修が困難。

金属溶射は、施工環境や下地処理が重要。

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