1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問4

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

工事用電力設備に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 工事現場における電気設備の容量は、月別の電気設備の電力合計を求め、このうち最大となる負荷設備容量に対して受電容量不足をきたさないように決定する。
  • 小規模な工事現場等で契約電力が、電灯、動力を含め50kW未満のものについては、低圧の電気の供給を受ける。
  • 工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点に保護施設を備えた受電設備を設置する。
  • 工事現場に設置する変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から遠い位置を選定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

工事用電力設備に関する設問です。

選択肢1. 工事現場における電気設備の容量は、月別の電気設備の電力合計を求め、このうち最大となる負荷設備容量に対して受電容量不足をきたさないように決定する。

適当です。

設問の通り、工事現場における電気設備の容量は、月別の電気設備の電力合計を求めます。

このうち最大となる負荷設備容量に対して受電容量不足をきたさないように決定します。

選択肢2. 小規模な工事現場等で契約電力が、電灯、動力を含め50kW未満のものについては、低圧の電気の供給を受ける。

適当です。

設問の通り、小規模な工事現場等で契約電力が、電灯、動力を含め50kW未満のものについては、低圧の電気の供給を受けます。

選択肢3. 工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点に保護施設を備えた受電設備を設置する。

適当です。

設問の通り、工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点に保護施設を備えた受電設備を設置します。

選択肢4. 工事現場に設置する変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から遠い位置を選定する。

不適当です。

工事現場に設置する変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から近い位置を選定する。

遠い位置ではありません。

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02

工事用電力設備に関する設問です。

選択肢1. 工事現場における電気設備の容量は、月別の電気設備の電力合計を求め、このうち最大となる負荷設備容量に対して受電容量不足をきたさないように決定する。

設問のとおりです。


「最大」ではなく「平均」などにしてしまうと、時期によっては受電容量不足になってしまいます。

選択肢2. 小規模な工事現場等で契約電力が、電灯、動力を含め50kW未満のものについては、低圧の電気の供給を受ける。

設問のとおりです。


50KW以上になると高圧の供給を受けます。

選択肢3. 工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点に保護施設を備えた受電設備を設置する。

設問のとおりです。

選択肢4. 工事現場に設置する変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から遠い位置を選定する。

不適当です。


負荷の中心からできるだけ近い位置を選定します。配線の長さを抑えるためです。

参考になった数8

03

工事用電力設備は工事の規模とその特性について学習しましょう。

選択肢1. 工事現場における電気設備の容量は、月別の電気設備の電力合計を求め、このうち最大となる負荷設備容量に対して受電容量不足をきたさないように決定する。

適当です。

 

工事現場の電気設備の容量は、最大でどれだけの電力が同時に必要になるかを予測し、それに合わせて決定する必要があります。そのため、月別の電力合計のうち最大となる負荷設備容量を基準にするのは合理的です。

選択肢2. 小規模な工事現場等で契約電力が、電灯、動力を含め50kW未満のものについては、低圧の電気の供給を受ける。

適当です。

 

一般的に、小規模な工事現場では低圧で十分なことが多く、50kW未満であれば低圧受電が一般的です。

選択肢3. 工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点に保護施設を備えた受電設備を設置する。

適当です。

 

高圧受電する場合、受電設備には変圧器や遮断器などの保護施設を設置し、万が一の事故に備える必要があります。

選択肢4. 工事現場に設置する変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から遠い位置を選定する。

適当ではありません。

 

変電設備は、負荷の中心に近づけるほど、電圧降下を少なくし、効率的な電力供給が可能になります。一般的に、負荷の中心近くに設置することが望ましいです。

まとめ

工事用電力設備の容量は、最大負荷を考慮して決定する。

小規模な工事現場では、低圧受電が一般的。

高圧受電の場合は、保護施設を備えた受電設備を設置する。

変電設備は、負荷の中心に近づけることが望ましい。

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