1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問9

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事の労働災害防止対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ロープ高所作業では、メインロープ及びライフラインを設け、作業箇所の上方にある同一の堅固な支持物に外れないよう確実に緊結し作業する。
  • 墜落のおそれがある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、要求性能墜落制止用器具を使用する。
  • 工事現場における架空線等上空施設について、施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認する。
  • 上下作業は極力さけることとするが、やむを得ず上下作業を行うときは、事前に両者の作業責任者と場所、内容、時間等をよく調整し、安全確保をはかる。

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この過去問の解説 (3件)

01

建設工事の労働災害防止対策に関する設問です。

選択肢1. ロープ高所作業では、メインロープ及びライフラインを設け、作業箇所の上方にある同一の堅固な支持物に外れないよう確実に緊結し作業する。

不適当です。

ロープ高所作業では、メインロープ及びライフラインを設け、作業箇所の上方にある異なる堅固な支持物に外れないよう確実に緊結し作業する。

同一の支持物であれば、落下のリスクが高くなることは想像がつくでしょう。

選択肢2. 墜落のおそれがある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、要求性能墜落制止用器具を使用する。

適当です。

設問の通り、墜落のおそれがある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、要求性能墜落制止用器具を使用します。

墜落制止用器具はフルハーネス型と胴ベルト型がありますが、法改定によりフルハーネス型を用いるよう規定されるようになりました。

選択肢3. 工事現場における架空線等上空施設について、施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認する。

適当です。

設問の通り、工事現場における架空線等上空施設について、施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認します。

選択肢4. 上下作業は極力さけることとするが、やむを得ず上下作業を行うときは、事前に両者の作業責任者と場所、内容、時間等をよく調整し、安全確保をはかる。

適当です。

設問の通り、上下作業は極力さけることとするが、やむを得ず上下作業を行うときは、事前に両者の作業責任者と場所、内容、時間等をよく調整し、安全確保をはかります。

原則、上方の作業時に物の落下などで事故を防ぐために、下方では安全を確保できるように作業は行いません。

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02

建設工事の労働災害防止対策に関する設問です。

選択肢1. ロープ高所作業では、メインロープ及びライフラインを設け、作業箇所の上方にある同一の堅固な支持物に外れないよう確実に緊結し作業する。

不適当です。


別の支持物に緊結します。

片方の支持物に不備等があった際のリスク低減のためです。
(労働安全衛生規則第539条の3第2項)

選択肢2. 墜落のおそれがある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、要求性能墜落制止用器具を使用する。

設問のとおりです。

 

人力のり面整形作業等、足場等作業床を設置することができない場合は、設問の措置をとり、危険防止措置をとることが規定されています。

(労働安全衛生規則第518条第2項)

選択肢3. 工事現場における架空線等上空施設について、施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認する。

設問のとおりです。

 

土木工事安全施工技術指針の第3章第2節に規定されています。

選択肢4. 上下作業は極力さけることとするが、やむを得ず上下作業を行うときは、事前に両者の作業責任者と場所、内容、時間等をよく調整し、安全確保をはかる。

設問のとおりです。

 

建設現場作業での共通ルールの様なものです。

上下でそれぞれ作業をしている際に工具等を落下すると下の作業員に危険が及ぶ、といった理由からです。
上下作業を行う場合は、しっかりした対策を取ったうえで行うか、設問の様に事前に調整する必要があります。

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03

建設工事の労働災害防止対策については、安全管理に注意し、実務をイメージしながら学習しましょう。

選択肢1. ロープ高所作業では、メインロープ及びライフラインを設け、作業箇所の上方にある同一の堅固な支持物に外れないよう確実に緊結し作業する。

適当ではありません。

 

ロープ高所作業では、墜落防止のためにメインロープとライフラインをしっかりと別々の堅固な支持物固定することが重要です。

選択肢2. 墜落のおそれがある人力のり面整形作業等では、親綱を設置し、要求性能墜落制止用器具を使用する。

適当です。

 

人力でのり面整形作業は墜落の危険性が高いため、親綱と墜落制止用器具を使用することで安全性を確保します。

選択肢3. 工事現場における架空線等上空施設について、施工に先立ち現地調査を実施し、種類、位置(場所、高さ等)及び管理者を確認する。

適当です。

 

工事現場周辺の架空線などの情報は、事前に把握しておくことが重要です。感電事故を防ぐために、種類や位置、管理者を把握し、必要な対策を講じます。

選択肢4. 上下作業は極力さけることとするが、やむを得ず上下作業を行うときは、事前に両者の作業責任者と場所、内容、時間等をよく調整し、安全確保をはかる。

適当です。

 

上下作業は、互いの作業に影響を与え、衝突や転落などの危険性が高まります。事前に調整し、具体的な安全対策を講じる必要があります。例えば、作業区域を明確に区分けする、信号を使用して作業を指示する、などです。

まとめ

建設工事現場における安全対策は、労働災害防止のために非常に重要です。特に、高所作業や危険が伴う作業では、適切な保護具の使用や、作業手順の確立などが求められます。

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