1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問10

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

足場、作業床の組立等に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。
  • 事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければならない。
  • 事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候若しくは中震(震度4)以上の地震の後において、足場における作業を行うときは、作業開始後直ちに、点検しなければならない。
  • 事業者は、足場の組立て等作業において、材料、器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければならない。
  • 事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定め、かつ、これを超えて積載してはならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

足場、作業床の組立等に関する設問です。

選択肢1. 事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければならない。

適当です。

設問の通り、事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければなりません。

不良品があった場合は、落下事故などを防ぐため迅速に対処する必要があります。

選択肢2. 事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候若しくは中震(震度4)以上の地震の後において、足場における作業を行うときは、作業開始後直ちに、点検しなければならない。

不適当です。

事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候若しくは中震(震度4)以上の地震の後において、足場における作業を行うときは、作業開始前に、点検しなければなりません。

当然、安全を確認するために点検しますので、先に作業を開始してはいけません。

選択肢3. 事業者は、足場の組立て等作業において、材料、器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければならない。

適当です。

設問の通り、事業者は、足場の組立て等作業において、材料、器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければなりません。

事業者や労働者の安全確保のために行います。

選択肢4. 事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定め、かつ、これを超えて積載してはならない。

適当です。

設問の通り、事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定めます。

また、これを超えて積載してはなりません。

最大積載荷重を超えたまま使用していると、足場が崩落するなどの危険が考えられます。

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02

労働安全衛生規則に規定されている足場、作業床の組立に関する設問です。

選択肢1. 事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければならない。

設問のとおりです。


規則第566条に規定されています。

選択肢2. 事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候若しくは中震(震度4)以上の地震の後において、足場における作業を行うときは、作業開始後直ちに、点検しなければならない。

不適当です。


規則第567条に、作業開始前に点検を行い、異常がみられた場合は、直ちに補修しなければならないと規定されています。

選択肢3. 事業者は、足場の組立て等作業において、材料、器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければならない。

設問のとおりです。


規則第564条に規定されています。

選択肢4. 事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定め、かつ、これを超えて積載してはならない。

設問のとおりです。


規則第562条に規定されています。

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03

足場、作業床の組立作業は、墜落などの危険が伴うため、労働安全衛生規則では厳格な安全対策が義務付けられています。実務をイメージしながら学習しましょう。

選択肢1. 事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければならない。

適当です。

 

事業者は、足場の組立て等作業主任者に、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視するほか、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除かせなければなりません。

選択肢2. 事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候若しくは中震(震度4)以上の地震の後において、足場における作業を行うときは、作業開始後直ちに、点検しなければならない。

適当ではありません。

 

悪天候や地震の後には、足場の安全性に問題が生じている可能性があるため、作業を開始する前に必ず点検を行う必要があります。

選択肢3. 事業者は、足場の組立て等作業において、材料、器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければならない。

適当です。

 

材料などを上げ下げする際には、つり綱やつり袋だけでなく、安全な昇降機や揚重機を使用する必要があります。

選択肢4. 事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定め、かつ、これを超えて積載してはならない。

適当です。

 

作業床には、耐えられる荷重の限界があります。これを超えて荷物を積載すると、足場が崩壊する危険性があるため、最大積載荷重を守ることが重要です。

まとめ

労働安全衛生規則における足場、作業床に関する主なポイント

足場を組立てる際は、経験と知識のある作業主任者が指揮をとる。

作業前に、足場の強度や安全性について十分に確認する。

作業中に、定期的に点検を行い、異常を発見した場合は直ちに作業を中止する。

墜落防止のために、安全帯やライフラインを必ず着用する。

作業床には、過度の荷重をかけない。

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