1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問14

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装の品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 表層、基層の締固め度の管理は、通常は切取コアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は多めに、それ以降は少なくして、混合物の温度と締固め状況に注意して行う。
  • 工事施工途中で作業員や施工機械等の組合せを変更する場合は、品質管理の各項目に関する試験頻度を増し、新たな組合せによる品質の確認を行う。
  • 下層路盤の締固め度の管理は、試験施工や工程の初期におけるデータから、現場の作業を定常化して締固め回数による管理に切り替えた場合には、必ず密度試験による確認を行う。
  • 管理結果を工程能力図にプロットし、その結果が管理の限界をはずれた場合、あるいは一方に片寄っている等の結果が生じた場合、直ちに試験頻度を増やして異常の有無を確認する。

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この過去問の解説 (3件)

01

道路のアスファルト舗装の品質管理に関する設問です。

過年度に同様の設問が出題されています。

選択肢1. 表層、基層の締固め度の管理は、通常は切取コアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は多めに、それ以降は少なくして、混合物の温度と締固め状況に注意して行う。

適当です。

設問の通り、表層、基層の締固め度の管理は、通常は切取コアの密度を測定して行います。

ただし、コア採取の頻度は工程の初期は多めに、それ以降は少なくして、混合物の温度と締固め状況に注意して行います。

選択肢2. 工事施工途中で作業員や施工機械等の組合せを変更する場合は、品質管理の各項目に関する試験頻度を増し、新たな組合せによる品質の確認を行う。

適当です。

設問の通り、工事施工途中で作業員や施工機械等の組合せを変更する場合は、品質管理の各項目に関する試験頻度を増し、新たな組合せによる品質の確認を行います。

選択肢3. 下層路盤の締固め度の管理は、試験施工や工程の初期におけるデータから、現場の作業を定常化して締固め回数による管理に切り替えた場合には、必ず密度試験による確認を行う。

不適当です。

下層路盤の締固め度の管理は、試験施工や工程の初期におけるデータから、現場の作業を定常化して締固め回数による管理に切り替えた場合には、密度試験は省略できます ただし、TS・GNSSを用いた締固め管理要領に準拠した場合に限ります。

選択肢4. 管理結果を工程能力図にプロットし、その結果が管理の限界をはずれた場合、あるいは一方に片寄っている等の結果が生じた場合、直ちに試験頻度を増やして異常の有無を確認する。

適当です。

設問の通り、管理結果を工程能力図にプロットし、その結果が管理の限界をはずれた場合、あるいは一方に片寄っている等の結果が生じた場合、直ちに試験頻度を増やして異常の有無を確認します。

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02

道路のアスファルト舗装の品質管理に関する設問です。

選択肢1. 表層、基層の締固め度の管理は、通常は切取コアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は多めに、それ以降は少なくして、混合物の温度と締固め状況に注意して行う。

設問のとおりです。

選択肢2. 工事施工途中で作業員や施工機械等の組合せを変更する場合は、品質管理の各項目に関する試験頻度を増し、新たな組合せによる品質の確認を行う。

設問のとおりです。

選択肢3. 下層路盤の締固め度の管理は、試験施工や工程の初期におけるデータから、現場の作業を定常化して締固め回数による管理に切り替えた場合には、必ず密度試験による確認を行う。

不適当です。


設問の場合、現場密度を測定する必要はありません。

選択肢4. 管理結果を工程能力図にプロットし、その結果が管理の限界をはずれた場合、あるいは一方に片寄っている等の結果が生じた場合、直ちに試験頻度を増やして異常の有無を確認する。

設問のとおりです。

参考になった数7

03

アスファルト舗装の品質管理は、施工中の様々な要因によって影響を受けます。そのため、状況に応じて適切な管理方法を選択し、継続的に品質を確認することが重要です。

選択肢1. 表層、基層の締固め度の管理は、通常は切取コアの密度を測定して行うが、コア採取の頻度は工程の初期は多めに、それ以降は少なくして、混合物の温度と締固め状況に注意して行う。

適当です。

 

コア採取は、アスファルト混合物の密度を測定し、締固め状態を確認するための重要な手段です。工程初期は、施工条件や作業員の熟練度などが安定していないため、頻繁にコアを採取し、品質を管理することが必要です。その後、施工が安定してくると、コア採取の頻度を減らしても問題ない場合が多いですが、混合物の温度や締固め状況には常に注意が必要です。

選択肢2. 工事施工途中で作業員や施工機械等の組合せを変更する場合は、品質管理の各項目に関する試験頻度を増し、新たな組合せによる品質の確認を行う。

適当です。

 

作業員や施工機械が変更になると、施工品質に影響が出る可能性があります。そのため、変更後しばらくは、試験頻度を増やして品質を確認する必要があります。

選択肢3. 下層路盤の締固め度の管理は、試験施工や工程の初期におけるデータから、現場の作業を定常化して締固め回数による管理に切り替えた場合には、必ず密度試験による確認を行う。

適当ではありません。

 

締固め回数を基準に管理している場合でも、必ずしも密度試験による確認が必要とは限りません。締固め回数と密度の関係が安定していることが確認できていれば、一定の頻度で密度試験を行えば十分です。ただし、施工条件が大きく変化した場合や、品質に問題が生じた場合は、密度試験を実施する必要があります。

選択肢4. 管理結果を工程能力図にプロットし、その結果が管理の限界をはずれた場合、あるいは一方に片寄っている等の結果が生じた場合、直ちに試験頻度を増やして異常の有無を確認する。

適当です。

 

工程能力図は、品質管理の状況を把握するための有効なツールです。管理限界を超えたり、データが一方に偏ったりした場合、何らかの原因によって品質が安定していない可能性があります。そのため、試験頻度を増やして原因を特定し、対策を講じる必要があります。

まとめ

アスファルト舗装の品質管理における注意点

締固め度は、アスファルト舗装の耐久性や平坦性に大きく影響するため、厳密に管理する必要がある。
コア採取は、品質管理の重要な手段であるが、過剰な採取はコスト増につながるため、適切な頻度で行う必要がある。
工程能力図は、品質管理の状況を可視化し、問題点を早期に発見するための有効なツールである。

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