1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問16
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
JIS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- スランプ試験を行ったところ、12.0cmの指定に対して10.0cmであったため、合格と判定した。
- 空気量試験を行ったところ、4.5%の指定に対して3.0%であったため、合格と判定した。
- 塩化物含有量の検査を行ったところ、塩化物イオン(Cl−)量として1.0kg/m3であったため、合格と判定した。
- アルカリシリカ反応対策について、コンクリート中のアルカリ総量が2.0kg/m3であったため、合格と判定した。
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この過去問の解説 (3件)
01
JIS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する設問です。
各許容誤差などの数値はしっかり覚えておくようにしましょう。
適当です。
スランプの許容誤差は以下の通りです。
5cm以上8cm未満:±1.5cm
8cm以上18cm未満:±2.5cm
設問では±2.5cmの誤差が許容されるため、正答です。
適当です。
空気量の許容誤差は±1.5%です。
設問では1.5%の誤差があるため、許容できます。
不適当です。
塩化物含有量は原則0.3kg/m3以下だと定められています。
設問では0.3kg/m3を上回っていますので、不合格になります。
適当です。
コンクリート中のアルカリ総量は原則3.0kg/m3と定められています。
設問では2.0kg/m3であったため、合格と判定できます。
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02
IS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する設問です。
設問のとおりです。
スランプの許容差は、以下のとおりです。
スランプ値8~18cm → ±2.5cm
スランプ値21cm → ±1.5cmです。
設問のとおりです。
空気量の許容値は、±1.5%です。
不適当です。
生コンクリートに含まれる塩化物量の基準値は0.3kg/m3以下です。
なお、塩化物量試験は、打ち込む工区毎・打ち込む日毎で行い、1回の打設量が150m3以下で行います。
設問のとおりです。
アルカリ骨材反応の基準値は、コンクリート中のアルカリ総量の計算結果が3.0kg/m3以下です。
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03
コンクリートの受入検査における各基準値は基本的事項となりますので、しっかりと学習しておきましょう。
適当です。
スランプ試験は、コンクリートの練り混ぜ状態を示す指標です。指定のスランプ値との許容範囲内であれば合格となります。
適当です。
空気量試験は、コンクリート中の空気量を測定する試験です。空気量が多いとコンクリートの強度が低下する可能性があるため、指定の範囲内に収まる必要があります。
適当ではありません。
塩化物イオンは、鉄筋の腐食を促進させるため、コンクリート中の含有量を制限しています。0.3kg/m3以下で合格と判定します。
適当です。
アルカリシリカ反応は、コンクリートのひび割れや膨張を引き起こす現象です。アルカリ総量を制限することで、この反応を抑制します。
JIS A 5308に基づいたレディーミクストコンクリートの受入れ検査では、スランプ、空気量、塩化物含有量、アルカリ総量など、様々な項目について検査を行い、規格に適合しているかを確認する必要があります。各項目の許容値は、構造の種類や環境条件によって異なるため、設計図書や仕様書をよく確認し、適切な判定を行うことが重要です。
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