1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問17

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における騒音・振動対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 騒音・振動の防止対策については、騒音・振動の大きさを下げるほか、発生期間を短縮する等全体的に影響が小さくなるよう検討しなければならない。
  • 騒音防止対策は、音源対策が基本だが、伝搬経路対策及び受音側対策をバランスよく行うことが重要である。
  • 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策においては、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することは、一般に大規模になりがちであり効果的ではない。
  • 建設機械の発生する音源の騒音対策は、発生する騒音と作業効率には大きな関係があり、低騒音型機械の導入においては、作業効率が低下するので、日程の調整が必要となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

建設工事における騒音・振動対策に関する設問です。

選択肢1. 騒音・振動の防止対策については、騒音・振動の大きさを下げるほか、発生期間を短縮する等全体的に影響が小さくなるよう検討しなければならない。

適当です。

設問の通り、騒音・振動の防止対策については、騒音・振動の大きさを下げるほか、発生期間を短縮する等全体的に影響が小さくなるよう検討しなければなりません。

近隣住民・施設への影響は可能な限り減らせるように考える必要があります。

選択肢2. 騒音防止対策は、音源対策が基本だが、伝搬経路対策及び受音側対策をバランスよく行うことが重要である。

適当です。

設問の通り、騒音防止対策は、音源対策が基本だが、伝搬経路対策及び受音側対策をバランスよく行うことが重要です。

さまざまな方面から対策を講じることが効果的な対策につながります。

選択肢3. 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策においては、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することは、一般に大規模になりがちであり効果的ではない。

適当です。

設問の通り、建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策においては、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することは、一般に大規模になりがちであり効果的ではありません。

選択肢4. 建設機械の発生する音源の騒音対策は、発生する騒音と作業効率には大きな関係があり、低騒音型機械の導入においては、作業効率が低下するので、日程の調整が必要となる。

不適当です。

低騒音型機械を使用しても、日程調整が必要になるほど作業効率が低下するわけではありません。

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02

建設工事における騒音・振動対策に関する設問です。

選択肢1. 騒音・振動の防止対策については、騒音・振動の大きさを下げるほか、発生期間を短縮する等全体的に影響が小さくなるよう検討しなければならない。

設問のとおりです。


国土交通省が定める「建設工事に伴う騒音振動対策技術指針」第4章第2項の記述です。

選択肢2. 騒音防止対策は、音源対策が基本だが、伝搬経路対策及び受音側対策をバランスよく行うことが重要である。

設問のとおりです。

選択肢3. 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策においては、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することは、一般に大規模になりがちであり効果的ではない。

設問のとおりです。

選択肢4. 建設機械の発生する音源の騒音対策は、発生する騒音と作業効率には大きな関係があり、低騒音型機械の導入においては、作業効率が低下するので、日程の調整が必要となる。

不適当です。


低騒音・低振動の建設機械だからといって日程調整を要するほど作業効率が低くなるわけではありません。

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03

騒音規制法と振動規制法についてもそれぞれの特徴を理解しておきましょう。

選択肢1. 騒音・振動の防止対策については、騒音・振動の大きさを下げるほか、発生期間を短縮する等全体的に影響が小さくなるよう検討しなければならない。

適当です。

 

騒音・振動対策は、単に騒音・振動の大きさを抑えるだけでなく、発生期間の短縮や作業時間の制限など、総合的な対策を検討することが重要です。

選択肢2. 騒音防止対策は、音源対策が基本だが、伝搬経路対策及び受音側対策をバランスよく行うことが重要である。

適当です。

 

騒音対策は、騒音源の低減(静かな機械の使用など)、伝搬経路の遮音(防音壁の設置など)、受音側の防護(防音室の設置など)の3つの対策をバランスよく組み合わせることで効果が期待できます。

選択肢3. 建設工事に伴う地盤振動に対する防止対策においては、振動エネルギーが拡散した状態となる受振対象で実施することは、一般に大規模になりがちであり効果的ではない。

適当です。

 

振動対策は、振動源に近い場所で対策を行う方が効果的です。振動が拡散した後に対策を行うと、大規模な対策が必要になることが多く、費用対効果が低い場合があります。

選択肢4. 建設機械の発生する音源の騒音対策は、発生する騒音と作業効率には大きな関係があり、低騒音型機械の導入においては、作業効率が低下するので、日程の調整が必要となる。

適当ではありません。

 

一般的に、低騒音型機械は、従来の機械と比較して作業効率が低下するわけではありません。むしろ、騒音対策と作業効率は両立できることが多く、近年では低騒音型かつ高性能な機械も増えてきています。低騒音型機械の導入によって、作業員の疲労軽減や近隣住民とのトラブル防止につながり、結果的に作業効率が向上する場合もあります。

まとめ

建設工事における騒音・振動対策は、近隣住民との円滑な関係を築き、作業員の健康を守り、さらには作業効率の向上にもつながる重要な取り組みです。

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