1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問3
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
TS(トータルステーション)・GNSS(全球測位衛星システム)を用いた盛土の情報化施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 盛土の締固め管理システムは、締固め判定・表示機能、施工範囲の分割機能等を有するものとしシステムを選定する段階でカタログその他によって確認する。
- TS・GNSS を施工管理に用いる時は、現場内に設置している工事基準点等の座標既知点を複数箇所で観測し、既知座標と TS・GNSS の計測座標が合致していることを確認する。
- まき出し厚さは、まき出しが完了した時点から締固め完了までに仕上り面の高さが下がる量を試験施工により確認し、これを基に決定する。
- 現場密度試験は、盛土材料の品質、まき出し厚及び締固め回数等が、いずれも規定通りとなっている場合においても、必ず実施する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題でポイントとなるのは、盛土の情報化施工についてです。
測量分野は建設業において必須の作業ですので、しっかり抑えておきましょう。
適当です。
国土交通省よりTS・GNSSを用いた盛土の締固め管理要領も公表されています。
適当です。
現場の位置とあっていなければ意味がありません。
適当です。
まき出し厚さは、まき出しが完了した時点から締固め完了までに仕上り面の高さが下がる量を試験施工により確認し、これを基に決定します。
適当ではありません。
現場密度試験は、盛土材料の品質、まき出し厚及び締固め回数等が、いずれも規定通りとなっている場合においては省略しても構いません。
そもそもTS・GNSSで施工管理を行うのは、現場密度試験を省力化することが目的なので本末転倒になってしまいます。
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02
盛土の情報化施工における、各工程や手順については特に、システム選定、座標確認、まき出し厚の決定、現場密度試験の実施など、施工管理における重要な要素を把握しておきましょう。
適当です。
締固め管理システムは、締固め状況をリアルタイムに把握し、施工品質を確保するために重要な役割を果たします。
締固め判定・表示機能、施工範囲の分割機能などは、システム選定の際に必ず確認すべき機能です。
適当です。
TSやGNSSを用いて正確な位置情報を取得するためには、事前に現場内に設置された工事基準点などの座標既知点を複数箇所で観測し、計測値と既知の座標値が一致していることを確認する必要があります。これは、計測データの精度を保証するために不可欠な作業です。
適当です。
まき出し厚さは、締固め後の目標密度を達成するために必要な厚さであり、締固め完了後の仕上り面の高さが下がる量を考慮して決定します。締固め完了後に高さが下がる量は、材料の種類、含水比、締固め方法などによって異なるため、試験施工等で事前に確認しておく必要があります。
適当ではありません。
現場密度試験は、盛土の品質管理において重要な試験ですが、必ずしもすべてのケースで実施する必要はありません。例えば、材料の品質が安定しており、過去の施工実績から十分な品質が確保できると判断できる場合は、全数検査ではなく、抜き取り検査で済ませることも可能です。
TS・GNSSを用いた盛土の情報化施工は、従来の施工方法に比べて、より詳細かつ客観的な品質管理が可能となりますが、システムの導入や運用には、専門的な知識と経験が必要となり、事前に十分な計画と準備を行うことが重要です。
また、情報化施工の導入によって、施工の効率化や品質の向上だけでなく、環境負荷の低減にも貢献することが期待されます。
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03
以下、解説です。
正答となります。
盛土の締固め管理システムは、締固め判定・表示機能、施工範囲の分割機能等を有するものとしシステムを選定する段階でカタログその他によって確認します。
正答となります。
TS・GNSS を施工管理に用いる時は、現場内に設置している工事基準点等の座標既知点を複数箇所で観測し、既知座標と TS・GNSS の計測座標が合致していることを確認します。一箇所で観測すると、その座標が誤値の場合、管理ができません。
正答となります。
まき出し厚さは、まき出しが完了した時点から締固め完了までに仕上り面の高さが下がる量を試験施工により確認し、これを基に決定します。
不正答となります。
現場密度試験は、盛土材料の品質、まき出し厚及び締固め回数等が、いずれも規定通りとなっている場合においても、必ず実施する必要はありません。工法規定方式のため、管理は施工工法で確認します。
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