1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問7
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートに用いるセメントに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 普通ポルトランドセメントは、幅広い工事で使用されているセメントで、小規模工事や左官用モルタルでも使用される。
- 早強ポルトランドセメントは、初期強度を要するプレストレストコンクリート工事等に使用される。
- 中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱を抑制することが求められるダムコンクリート工事等に使用される。
- 耐硫酸塩ポルトランドセメントは、製鉄所から出る高炉スラグの微粉末を混合したセメントで、海岸など塩分が飛来する環境に使用される。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
この問題で覚えておくポイントはコンクリートのセメントに関する内容です。
超頻出ジャンルですので、確実に学習してください。
もちろん施工でもコンクリートを学ぶことは重要です。
適当です。
普通ポルトランドセメントは、幅広い工事で使用されているセメントで、小規模工事や左官用モルタルでも使用されます。
一般的なセメント材料ですので、幅広く用いられるのがポイントです。
適当です。
早強ポルトランドセメントは、初期強度を要するプレストレストコンクリート工事等に使用されます。
初期強度が出る代わりに長期的な強度には期待しにくいのが特徴で、初期強度を要する工事に用いられます。
適当です。
中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱を抑制することが求められるダムコンクリート工事等に使用されます。
コンクリートは養生温度が高いほど反応速度が速くなるため、なるべく反応を抑えるために中庸熱ポルトランドセメントが使用されます。
適当ではありません。
耐硫酸塩ポルトランドセメントは、アルミン酸3カルシウムの含有量を少なくしたセメントで、海岸など塩分が飛来する環境に使用されます。
製鉄所から出る高炉スラグの微粉末を混合しているのは、高炉セメントです。
参考になった数10
この解説の修正を提案する
02
各セメントの特徴と用途については頻出問題であるため、必ず学習しましょう。
適当です。
普通ポルトランドセメントは、最も一般的なセメントであり、強度、耐久性、経済性のバランスが良く、幅広い用途に使用されます。小規模工事や左官用モルタルにも適しています。
適当です。
早強ポルトランドセメントは、初期強度発現が早く、プレストレストコンクリートのように早期に荷重をかけなければならない構造物に適しています。
適当です。
中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱の発生が少なく、大規模構造物で内部温度上昇を抑える必要がある場合に用いられます。ダムコンクリートなどが代表的な例です。
適当ではありません。
耐硫酸塩ポルトランドセメントは、硫酸塩環境下での耐久性を高めるために開発されたセメントで、高炉スラグを混合するものではありません。高炉スラグを混合するのは、高炉セメントです。耐硫酸塩ポルトランドセメントは、主に硫酸塩を含む土壌や海水に接する構造物に使用されます。
セメントの選定は、構造物の種類、使用環境、要求される性能など、様々な要因を考慮して行う必要があります。
以下についても押さえておきましょう。
高炉セメント: 製鉄所から出る高炉スラグを微粉末にしてセメントと混合したもので、経済的で環境負荷が低いという特徴があります。
シリカセメント: シリカ質の材料を混合したセメントで、耐酸性や耐アルカリ性に優れています。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問6)へ
令和5年度問題一覧
次の問題(問8)へ