1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問8

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート用混和材料に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • フライアッシュを適切に用いると、コンクリートのワーカビリティーを改善し単位水量を減らすことができることや水和熱による温度上昇の低減等の効果を期待できる。
  • 膨張材を適切に用いると、コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れ発生を低減できる。
  • 石灰石微粉末を用いると、ブリーディングの抑制やアルカリシリカ反応を抑制する等の効果がある。
  • 高性能 AE 減水剤を用いると、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けやすい傾向にある。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリートとセットで必ず出題されます。各混和材の特徴と選定基準について学習しておきましょう。

選択肢1. フライアッシュを適切に用いると、コンクリートのワーカビリティーを改善し単位水量を減らすことができることや水和熱による温度上昇の低減等の効果を期待できる。

適当です。

 

フライアッシュは、コンクリートに添加することで、ワーカビリティーの改善、単位水量の低減、水和熱の低減など、様々な効果が期待できます。

選択肢2. 膨張材を適切に用いると、コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れ発生を低減できる。

適当です。

 

膨張材は、コンクリートの収縮を打ち消す膨張力を与えることで、ひび割れの発生を抑制する効果があります。

選択肢3. 石灰石微粉末を用いると、ブリーディングの抑制やアルカリシリカ反応を抑制する等の効果がある。

適当ではありません。

 

石灰石微粉末は、コンクリートの充填性を高め、フレッシュコンクリートの流動性の改善、水和発熱量の低減、 ブリーディング量の抑制などの効果がありますが、アルカリシリカ反応を抑制する効果はありません

選択肢4. 高性能 AE 減水剤を用いると、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けやすい傾向にある。

適当です。

 

高性能 AE 減水剤は、従来の減水剤に比べて、より少ない添加量で高い減水効果を発揮し、かつ、コンクリートの流動性や耐久性を向上させることができます。

まとめ

混和材の選定は、コンクリートの目的、使用環境、要求される性能など、様々な要因を考慮して行う必要があります。

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02

この問題で覚えておくポイントはコンクリート用混和材料に関してです。

 

選択肢1. フライアッシュを適切に用いると、コンクリートのワーカビリティーを改善し単位水量を減らすことができることや水和熱による温度上昇の低減等の効果を期待できる。

適当です。

 

フライアッシュは灰のようなもので、環境負荷の軽減も期待できます。

 

選択肢2. 膨張材を適切に用いると、コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れ発生を低減できる。

適当です。

 

コンクリートの収縮は機能を損ねてしまいかねないので、反対の動きである膨張剤を使用して打ち消すような動きを狙います。

 

選択肢3. 石灰石微粉末を用いると、ブリーディングの抑制やアルカリシリカ反応を抑制する等の効果がある。

適当ではありません。

 

石灰石微粉末を用いると、ブリーディングの抑制や水和熱を改善する等の効果があります。

石灰石微粉末は長期強度には寄与しないため、ひび割れなどを引き起こすアルカリシリカ反応には対応していません。

 

選択肢4. 高性能 AE 減水剤を用いると、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けやすい傾向にある。

適当です。

 

AE剤や減水剤などいくつかの種類があるため、抑えておきましょう。

 

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