1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問20
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
下図に示すコンクリート構造物のひび割れのうち、水和熱に起因する温度応力により施工後の比較的早い時期に発生すると考えられるものは、次のうちどれか。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題で覚えておくポイントは、コンクリート構造物のひび割れ原因です。
重要な現象ばかりなので、きっちり抑えておく必要があります。
適当です。
自己収縮によるひび割れと考えられます。
水和熱による反応で、施工後すぐにひび割れを起こしてしまった可能性が挙げられます。
不適当です。
沈下ひび割れと考えられます。
セパレータがあるかないかで沈下量が変わるので、その差からひび割れが起きてしまいます。
不適当です。
コールドジョイントと考えられます。
コールドジョイントは打ち継ぎ目に発生する現象なので、この図では施工時に別の問題もありそうです。
不適当です。
アルカリシリカ反応と考えられます。
アルカリシリカ反応は、骨材中の特定の鉱物とコンクリート中のアルカリ分が反応することで起こるため、長期的にみられる劣化現象です。
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02
ひび割れにも種類が存在するため、イラストや実際の写真から原因と対策を学習しましょう。
適当です。
図の構造物では、800mmの高さを持つ壁状の部材が描かれています。
この部材の中央部、特に基礎との接合部付近で、水和熱によるひび割れが発生しやすいと考えられます。
水和熱によるひび割れが発生しやすい場所は主に部材の中央部、断面が大きい部材、周囲が拘束されている部分です。
適当ではありません。
セパレータに起因する沈下ひび割れである可能性が考えられます。
セパレータの不良、数の不足、位置や種類が不適切等により、ひび割れの原因となることがあります。
適当ではありません。
このような線状のひび割れは、コールドジョイントが発生した際に特徴的に見られることがあります。
コールドジョイントは、完全に平らな面ではなく、不規則な形状をしていることが多いです。
また、高さが高い構造物では、コールドジョイントが発生しやすい傾向があります。
適当ではありません。
図のひび割れは、セパレータによるものとは異なり、不規則な形状をしています。これは、アルカリシリカ反応によってコンクリートが膨張し、内部から破壊されたことを示唆しています。
アルカリシリカ反応が進行すると、コンクリートの表面がはがれてくることがあります。
また、高さが高い構造物では、アルカリシリカ反応が発生しやすい傾向があります。
その他のひび割れの原因として、乾燥収縮、アルカリ骨材反応、外力など、様々な要因によってコンクリートにひび割れが発生します。
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