1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問36
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
トンネルの山岳工法における施工時の観察・計測に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 観察・計測の目的は、施工中に切羽の状況や既施工区間の支保部材、周辺地山の安全性を確認し、現場の実情にあった設計に修正して、工事の安全性と経済性を確保することである。
- 観察・計測の項目には、坑内からの切羽の観察調査、内空変位測定、天端沈下測定や、坑外からの地表等の観察調査、地表面沈下測定等がある。
- 観察調査結果や変位計測結果は、施工中のトンネルの現状を把握して、支保パターンの変更等施工に反映するために、速やかに整理しなければならない。
- 変位計測の測定頻度は、地山と支保工の挙動の経時変化ならびに経距変化が把握できるように、掘削前後は疎に、切羽が離れるに従って密になるように設定しなければならない。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題で覚えておくポイントは、トンネルの山岳工法における施工時の観察・計測に関してです。
馴染みがない人もいると思いますが、一度目を通しておいたほうが良いでしょう。
適当です。
観察・計測の目的は、施工中に切羽の状況や既施工区間の支保部材、周辺地山の安全性を確認し、現場の実情にあった設計に修正して、工事の安全性と経済性を確保することです。
適当です。
観察・計測の項目には、坑内からの切羽の観察調査、内空変位測定、天端沈下測定や、坑外からの地表等の観察調査、地表面沈下測定等があります。
適当です。
観察調査結果や変位計測結果は、施工中のトンネルの現状を把握して、支保パターンの変更等施工に反映するために、速やかに整理しなければなりません。
適当ではありません。
変位計測の測定頻度は、地山と支保工の挙動の経時変化ならびに経距変化が把握できるように、掘削前後は密に、切羽が離れるに従って疎になるように設定しなければなりません。
掘削直後が不安定になりやすいので、細心の注意を払いながら密に設定するべきです。
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02
トンネルの掘削中に実施される観察・計測の目的、項目、頻度など、施工管理における基本的な知識を理解しましょう。
適当です。
観察・計測は、トンネルの施工中に発生する地山の変形や支保工の挙動を把握し、その結果に基づいて設計や施工計画を修正することで、安全かつ経済的な施工を実現するための重要な手段です。
適当です。
観察・計測の項目は、トンネル内部だけでなく、周辺地山も含めて多岐にわたります。これらの計測データは、トンネルの安定性や周辺環境への影響を評価する上で重要な情報となります。
適当です。
観察・計測の結果は、できるだけ早く整理し、分析することで、トンネルの現状を正確に把握し、必要に応じて施工計画を変更することができます。これにより、安全な施工を確保することができます。
適当ではありません。
変位計測は、地山や支保工の挙動を早期に検知し、適切な対策を講じるために、掘削中は密に行う必要があります。特に、切羽付近では地山の変形が大きく発生する可能性があるため、高頻度での測定が求められます。掘削前後は、地山条件などを把握するための予備的な計測を行う程度で十分です。
トンネルの観察・計測は、地山条件やトンネルの規模などによって、その内容や頻度が異なります。ざっくりと把握しておきましょう。
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