1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問40

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

水中コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 水中コンクリートの打込みは、水と接触する部分のコンクリートの材料分離を極力少なくするため、打込み中はトレミー及びポンプの先端を固定しなければならない。
  • 水中不分離性コンクリートは、水中落下させても信頼性の高い性能を有しているが、トレミー及びポンプの筒先は打込まれたコンクリートに埋め込んだ状態で打ち込むことが望ましい。
  • 水中不分離性コンクリートをポンプ圧送する場合は、通常のコンクリートに比べて圧送圧力は小さく、打込み速度は速くなるので注意を要する。
  • 水中コンクリートの打込みは、打上がりの表面をなるべく水平に保ちながら所定の高さ又は水面上に達するまで、連続して打ち込まなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、水中コンクリートの打込みに関する知識、特に、材料分離の防止や打込み方法といった施工上の注意点について理解を深めましょう。

選択肢1. 水中コンクリートの打込みは、水と接触する部分のコンクリートの材料分離を極力少なくするため、打込み中はトレミー及びポンプの先端を固定しなければならない。

適当です。

 

水中コンクリートは、水との接触により材料分離が起こりやすく、コンクリートの品質低下につながります。そのため、トレミーやポンプの先端を固定することで、コンクリートが水中に落下する際の衝撃を軽減し、材料分離を抑制することができます。

選択肢2. 水中不分離性コンクリートは、水中落下させても信頼性の高い性能を有しているが、トレミー及びポンプの筒先は打込まれたコンクリートに埋め込んだ状態で打ち込むことが望ましい。

適当です。

 

水中不分離性コンクリートは、通常のコンクリートに比べて材料分離が起こりにくいという特徴がありますが、より確実に品質を確保するためには、トレミーやポンプの筒先をコンクリートに埋め込むことで、空気の巻き込みや材料分離を防止することが望ましいです。

選択肢3. 水中不分離性コンクリートをポンプ圧送する場合は、通常のコンクリートに比べて圧送圧力は小さく、打込み速度は速くなるので注意を要する。

適当ではありません。

 

水中不分離性コンクリートは、通常のコンクリートに比べて圧送圧力を大きくする必要があります。これは、水中不分離性コンクリートの粘性が高いため、通常のコンクリートよりも大きな圧力が必要となるためです。また、打込み速度は遅くなります。速すぎると材料分離が起こる可能性があります。

選択肢4. 水中コンクリートの打込みは、打上がりの表面をなるべく水平に保ちながら所定の高さ又は水面上に達するまで、連続して打ち込まなければならない。

適当です。

 

水中コンクリートの打込みでは、打上りの表面を水平に保つことで、コンクリートの均一な品質を確保することができます。また、連続して打ち込むことで、段差や継ぎ目を少なくし、構造物の強度を高めることができます。

まとめ

水中不分離性コンクリートは、通常のコンクリートよりも高い圧送圧力が必要であり、打込み速度は速すぎると品質に悪影響を与える可能性があります。

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02

この問題で覚えておくポイントは、水中コンクリートに関してです。

地上でのコンクリートの施工と異なる課題などがありますので、しっかり違いを把握しておきましょう。

 

選択肢1. 水中コンクリートの打込みは、水と接触する部分のコンクリートの材料分離を極力少なくするため、打込み中はトレミー及びポンプの先端を固定しなければならない。

適当です。

一般的に、コンクリートは水中で落下させてはいけません。

 

選択肢2. 水中不分離性コンクリートは、水中落下させても信頼性の高い性能を有しているが、トレミー及びポンプの筒先は打込まれたコンクリートに埋め込んだ状態で打ち込むことが望ましい。

適当です。

水中不分離性コンクリートは50cm以下まで落下しても良いとされています。

 

選択肢3. 水中不分離性コンクリートをポンプ圧送する場合は、通常のコンクリートに比べて圧送圧力は小さく、打込み速度は速くなるので注意を要する。

不適当です。

水中不分離性コンクリートをポンプ圧送する場合は、通常のコンクリートに比べて圧送圧力は大きく、打込み速度は遅くなるので注意を要します。

水中不分離性コンクリートは、特殊な混和剤を加えて材料分離抵抗性を高め、水中でも材料が分離しにくいコンクリートです。
 

選択肢4. 水中コンクリートの打込みは、打上がりの表面をなるべく水平に保ちながら所定の高さ又は水面上に達するまで、連続して打ち込まなければならない。

適当です。

水中では原則として打継ぎ処理の困難さなどが理由で、連続して打込みます。

 

参考になった数1

03

水中コンクリートは、材料分離を防ぎ、均質で高品質なコンクリートを打設するために、特殊な技術と施工方法が求められます。

特に、水中不分離性コンクリートは水中施工に適しており、その取り扱いには注意が必要です。

ここでは、水中コンクリートに関する基礎的な知識を問う問題です。

選択肢1. 水中コンクリートの打込みは、水と接触する部分のコンクリートの材料分離を極力少なくするため、打込み中はトレミー及びポンプの先端を固定しなければならない。

適当です。
水中コンクリートの打込みでは、材料分離を防ぐために、トレミーやポンプの先端を固定して打ち込む必要があります。

固定することで、コンクリートが水と接触しても材料が分離しにくくなり、均一な打ち込みが可能です。
この記述は正しいです。

選択肢2. 水中不分離性コンクリートは、水中落下させても信頼性の高い性能を有しているが、トレミー及びポンプの筒先は打込まれたコンクリートに埋め込んだ状態で打ち込むことが望ましい。

適当です。
水中不分離性コンクリートは、水中で高い性能を持ち、落下させても材料分離が起こりにくい特性があります。

それでも、トレミーやポンプの筒先をコンクリートに埋め込んで打設することで、さらに品質を保ちながら施工が行えます。
この記述は正しいです。

選択肢3. 水中不分離性コンクリートをポンプ圧送する場合は、通常のコンクリートに比べて圧送圧力は小さく、打込み速度は速くなるので注意を要する。

不適当です。
水中不分離性コンクリートをポンプで圧送する際、通常のコンクリートよりも圧送圧力が小さくなるという記述は誤りです。

実際には圧送条件は慎重に管理する必要があり、打込み速度が速くなることはありません。
この記述は間違いです。

選択肢4. 水中コンクリートの打込みは、打上がりの表面をなるべく水平に保ちながら所定の高さ又は水面上に達するまで、連続して打ち込まなければならない。

適当です。
水中コンクリートの打込みでは、打上がりの表面を水平に保ちながら連続的に打ち込むことが求められます。

連続的に打設することで、均質なコンクリートが形成され、品質も高まります。
この記述は正しいです。

まとめ

水中コンクリート施工においては、材料分離を抑えるために様々な対策が必要です。

特に、水中不分離性コンクリートは水中施工に適していますが、適切な圧送条件や打ち込み方法を守ることが重要です。

圧送時の圧力管理や、連続的な打設の実施によって施工品質が大きく左右されます。したがって、施工管理を徹底することが求められます。

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