1級土木施工管理技術の過去問
令和6年度
問題A 3 問27
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度 問題A 3 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄道の軌道における維持管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 道床バラストには、吸水率が小さく、強固で靱性に富み、適当な粒径と粒度を持つ材料を用いることが適当である。
- 軌道狂いは、軌道が列車荷重の繰返し荷重を受けて次第に変形し、車両走行面の不整が生ずるものである。
- レールは温度変化によって伸縮を繰り返すため、レールの継目部に遊間を設けることで処理し、遊間の整正は夏期及び冬期に行うのが適当である。
- PCマクラギは、木マクラギに比べ、初期投資は多額となるが、耐用年数が長いことによる交換の軽減、保守費の削減が可能である。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は線路の敷設についての問題ですが、遊間についての問題は線路の特性をよく理解して点検のポイントを把握しなければ不適切な箇所は見つけられません。
〇道バラストは線路床に砕石や砂利を敷くのが一般的であり吸水率が大きいと線路床が沈下する可能性があります。
また適度な粒径と粒度がないとレールが安定しません。
〇起動狂いとは、様々な条件に依る線路のゆがみのことです。
軌道狂いには「高低狂い」「通り狂い」「軌間狂い」「平面性狂い」があります。
×遊間は温度上昇時に於ける起動の座屈や、温度下降時の継ぎ目板ボルトの損傷や曲がりを防止する為に設けられていますが、
遊間の整正はレールの伸縮の著しい夏季および冬季になる前に行うのが適切です。
〇PC枕木はコンクリートの圧縮に強く引っ張りに弱いという特性を補うため制作時に圧縮を加えて引っ張りを少なくすることで耐久性を強くしたコンクリートで、
制作時のコストは高額となりますが、耐用年数が長くなるので交換時期が長くなり保守費が少なくなります。
線路の敷設に必要な道床から起動の狂いや原因、遊間の必要性や点検のポイント、メンテナンスや保守費の削減方法まで幅広い問題が出題されていて、
実際に鉄道を敷設したことが無いと難しい問題です。
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