第一種衛生管理者の過去問
平成27年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問15

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成27年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

粉じんによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺、石綿肺などがある。
  • じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。
  • けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。
  • 石綿は、その粉じんを吸入することによって肺がんや胸膜中皮腫等の重篤な疾病を起こすおそれがある。
  • 米杉、ラワンなどの木材は、その粉じんを吸入することによってぜんそくを起こすことがある。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は、「けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。」が誤りです。

選択肢1. じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺、石綿肺などがある。

〇 「じん肺」は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病です。おもにけい肺、石綿肺などがあります。

選択肢2. じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。

〇 「じん肺」は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがあります。

選択肢3. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

× 「鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入」ではなく、「遊離けい酸を含有する粉じんを吸入」となります。

選択肢4. 石綿は、その粉じんを吸入することによって肺がんや胸膜中皮腫等の重篤な疾病を起こすおそれがある。

〇 「石綿」は、粉じんを吸入することによって肺がんや胸膜中皮腫等の重篤な疾病を起こすおそれがあります。

選択肢5. 米杉、ラワンなどの木材は、その粉じんを吸入することによってぜんそくを起こすことがある。

〇 「米杉、ラワンなどの木材」は、その粉じんを吸入することによってぜんそくを起こすことがあります。

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02

労働衛生の有害物質を疾病に関する問題です。

選択肢3. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

けい肺は、じん肺の種類の中の一つで、岩石等に含まれる遊離けい酸を吸収することが原因となります。

肺で線維増殖性変化を起こし、毒性が強く、金属鉱業や坑内作業、鉱物業における砂型作業、石材加工業、硝子工業などでみられます。

よって正解となります。

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03

正解は「けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。」です。

選択肢3. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

けい肺は、遊離けい酸を含有する粉じんを吸入することで起こるじん肺の一種です。

遊離けい酸とは、結晶質シリカのことで、主に石英、クリストバライト、トリジマイトのことです。

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04

正解は「けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。」です。

選択肢1. じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺、石綿肺などがある。

じん肺は、粉じんを吸入することによって、肺に線維増殖性の変化をきたす疾病です。じん肺は慢性的に進行します。

選択肢2. じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。

選択肢3. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

×

けい肺は金属粉じんではなく遊離けい酸を有する粉じんを吸入することで発症します。

選択肢4. 石綿は、その粉じんを吸入することによって肺がんや胸膜中皮腫等の重篤な疾病を起こすおそれがある。

選択肢5. 米杉、ラワンなどの木材は、その粉じんを吸入することによってぜんそくを起こすことがある。

植物性粉じんや羊毛、絹糸などの動物性粉じんは有害性は低いといわれていますがぜんそくや、結膜炎、気管支炎をおこすことが知られています。

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