第一種衛生管理者の過去問
平成27年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問17
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成27年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 塩素による中毒では、再生不良性貧血や溶血などの造血機能の障害がみられる。
- シアン化水素による中毒では、細胞内の酸素の利用の障害による呼吸困難や痙攣などがみられる。
- 弗化水素による中毒では、脳神経細胞が侵され、幻覚、錯乱等の精神障害などがみられる。
- 一酸化炭素による中毒では、ヘモグロビン合成の障害による貧血や溶血などがみられる。
- 二酸化窒素による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯などがみられる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.塩素による中毒は、主に皮膚障害、前眼部障害、気道・肺障害又は歯牙酸蝕です。
再生不良性貧血を引き起こす化学物質はベンゼンです。
3.弗化水素による中毒は、主に皮膚障害、前眼部障害又は気道・肺障害です。
精神障害を引き起こす化学物質として、二硫化炭素が挙げられます。
4.一酸化炭素による中毒は、頭痛、めまい、嘔吐等の自覚症状、昏睡等の意識障害、記憶減退、性格変化、失見当識、幻覚、せん妄等の精神障害又は運動失調、視覚障害、色視野障害、前庭機能障害等の神経障害などです。
酸素の250倍もヘモグロビンと結びつきやすい性質があり、ヘモグロビンによる酸素の運搬を阻害します。
5.二酸化窒素による慢性中毒は、慢性気管支炎、肺気腫、胃腸障害、不眠、歯牙酸蝕症などです。
骨の硬化や斑状歯は、弗化水素の慢性中毒症状です。
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02
1.× 「塩素中毒」には、呼吸困難、歯牙酸蝕症、肺水腫などがみられます。
2.〇 「シアン化水素中毒」には、細胞内の酸素の利用の障害による呼吸困難や痙攣などがみられます。
3.× 「弗化水素中毒」には、肝障害、骨硬化、気管支炎、肺水腫、などがみられます。
4.× 「一酸化炭素中毒」には、酸素運搬阻害などがみられます。
5.× 「二酸化窒素中毒」には、肺水腫、歯牙酸蝕症などがみられます。
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03
1.×
再生不良性貧血を引き起こす化学物質はベンゼンです。
2.○
3.×
弗化水素による障害は、気管支炎、肺水腫、肝障害、骨硬化などがあります。
4.×
一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素運搬阻害をおこします。
5.×
二酸化窒素による障害は肺水腫、歯牙酸蝕症があります。
よって正解は2です。
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04
1の塩素による障害は、(急性)呼吸困難、肺水腫、歯牙酸蝕症があります。
3の弗化水素による障害は、気管支炎、肺水腫、肝障害、骨硬化があります。
4の一酸化炭素による障害は、ヘモグロビン生成による酸素運搬阻害があります。
5の二酸化窒素による障害には、眼や粘膜を刺激、肺水腫、歯牙酸蝕症があります。
よって、2が正解です。
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