第一種衛生管理者の過去問
平成28年4月公表
労働生理 問40

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は(5)です。

1 ○:血液は、血漿約55%、血球約45%で構成されています。

2 ○:血液の容積に対する赤血球の相対的容積をヘマトクリット値といい、その値は男性が約45%、女性が約40%と男女差があります。

3 ○:赤血球は核の無い円盤状の細胞で、寿命は約120日です。

4 ○:白血球の一成分であるリンパ球は免疫反応に関与し、Bリンパ球は抗体を作る作用、Tリンパ球は免疫作用をします。

5 ×:凝固と凝集の違いに注意しましょう。
血液の「凝固」とは、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象をいいます。出血時に自然に血が固まり出血が止まる現象がこれです。
血液の「凝集」とは、赤血球の凝集原と血清中の凝集素が抗原抗体反応を起こして赤血球が凝集する現象をいいます。A型の人にB型の人の血液を輸血するとこのような反応がおこるため輸血できません。

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02

正解 5

1 血漿は、栄養素を全身の細胞に運ぶことを使命としています。本肢で加えれば、蛋白質にフィブリノーゲンがあります。正しい肢となります。

2 定義そのものです。なお、一般的に男性のほうが多いとされています。

3 赤血球は骨髄で造られ、寿命は3か月もあります。

4 本肢の表現のとおりです。なお、白血球は、男女の差がありません。

5 本肢が誤りとなります。血液の凝固は、血漿中の水溶性のフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化することを言います。

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03

誤っているのは5です。
血液の凝集は線維素間で行われる反応ではありません。赤血球中の抗原(凝集原)と血清の抗体(凝集素)間で起こる反応です。

他の選択肢、1,2,3,4については正しい記述となっています。

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04

5)血漿中の水溶性のフィブリノーゲンは不溶性のフィブリンに変化して出血を凝固させて止血をします。

赤血球の膜には凝集原(抗原に相当)が、血漿中には凝集素(抗体に相当)があり、それらが混ざると血液の凝集が起こり輸血することができません。
血液型A型の人(凝集原Aを持つ)は、血液型B型の人(抗A凝集素を持つ)輸血はできません。

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