第一種衛生管理者の過去問
平成28年10月公表
労働生理 問40
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成28年10月公表 労働生理 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 血液は、血漿と有形成分から成り、血液の容積の55%程度を占める血漿中には、アルブミン、グロブリンなどの蛋白質が含まれている。
- 血液の有形成分には、赤血球、白血球及び血小板があり、赤血球は酸素を組織に供給し、白血球は体内への細菌や異物の侵入を防御し、血小板は止血の機能を有する。
- 赤血球の寿命は、約120日で、白血球の寿命に比べて長い。
- 白血球の一種であるリンパ球には、細菌や異物を認識し攻撃するBリンパ球と抗体を産生するTリンパ球などがあり、免疫反応に関与している。
- 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象である。
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この過去問の解説 (4件)
01
正解は4です。
白血球の一種であるリンパ球には、細菌や異物を認識し攻撃するTリンパ球と抗体を産生するBリンパ球などがあり、免疫反応に関与しています。
Tリンパ球とBリンパ球の入れ替え問題です。
赤血球、白血球、血漿の働きなども抑えておきましょう。
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02
Bリンパ球が抗体を産生し、細菌や異物を攻撃するのがTリンパ球である。Bリンパ球は「抗体」なのでブロックのB、Tリンパ球は「攻撃」なのでアタックのTと覚えましょう。
1、正しい。記述のとおり
2、正しい。記述のとおり
3、正しい。ちなみに、白血球の寿命は3~4日ほどです
5、正しい。血小板の寿命は4日ほどです
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03
1.◯
正しい記載です。血漿中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白質が含まれています。アルブミンは血液の浸透圧維持に関与しています。
2.◯
正しい記載です。血液の有形成分には赤血球、白血球、血小板があります。それぞれの機能も含めて覚えましょう。
3.◯
正しい記載です。赤血球は骨髄で産生されます。寿命は120日で血球の中で最も長いです。血小板の寿命は約7-10日、白血球の寿命は種類にもよりますが1-7日程度です。
4.×
白血球のうち、リンパ球は約30%を占めます。細菌や異物を認識し、攻撃するのは【Tリンパ球】です。一方、抗体を産生するのは【Bリンパ球】です。
5.◯
血液の凝固とは、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象のことです。
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04
文中のBリンパ球とTリンパ球の記述が逆になっています。異物を認識し攻撃するのがTリンパ球、抗体を産生するのがBリンパ球です。
他の選択肢、1,2,3,5については文のとおりで正しい記述です。
補足として白血球の寿命ですが、白血球の中で最も多い好中球の寿命は組織内で数日です。
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