第一種衛生管理者の過去問
平成29年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問18

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第一種 衛生管理者試験 平成29年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務の影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
  • 有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常などの他覚的所見より自覚症状が先に出現するため、特殊健康診断では問診の重要性が高い。
  • 特殊健康診断では、対象とする特定の健康障害と類似の他の疾患との判別が、一般健康診断よりも一層強く求められる。
  • 特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
  • 有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重にチェックする必要がある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解 2.「健康管理および健康測定等の特殊健康診断について」

1.業務影響の調査のための基礎資料が重大な目的となります。よって、本肢は正解です。

2.有害物質による健康診断の大部分のものは、他覚所見が自覚症状に先行して出現するものが多いです。本肢ではそれが真逆になっています。よって、本肢が誤りとなります。

3.疾患の判別が、一般健康診断よりも一層強く求められます。健康診断の異常所見について、業務起因性のジャッジに影響を与えるからです。本肢は文言のとおりです。

4.その通りです。

5.有機溶剤の生物学的モニタリングによる検査の厳重性のことをきいています。有機溶剤の健康被害の重大性を考慮し、検査を厳格にしています。

参考になった数70

02

正解:2

1.正
 設問のとおりです。

2.誤
 有害物質による健康障害は、急性の場合を除き、自覚のないままに進行し、検査結果で判明することが多いため、本肢は誤りです。

3.正
 設問のとおりです。

4.正
 設問のとおりです。

5.正
 生物学的半減期とは、ある物質が体内に取り込まれて、最初の濃度の1/2の濃度になるまでの時間をいいます。
 有機溶剤は、この生物学的半減期が比較的短い為、当該作業終了後、所定時間に採取することにより、精度の高い結果が得られます。よって、本肢は正解です。

参考になった数35

03

正解:2、誤り。
 
有害物質による健康障害は他覚的所見のほうが自覚症状に先行して出現します。その為原則として6ヶ月に1回という頻度での診断のサイクルが設けられています。設問では記述が逆になっているので誤りです。

1、正しい。記述のとおり。

3、正しい。記述のとおり。

4、正しい。記述のとおり。

5、正しい。記述のとおり。逆に、生物学的半減期が長いのは鉛です。併せておさえておくといいでしょう。

参考になった数22