第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働生理 問35
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働生理 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
- 血漿中の水溶性蛋白質であるフィブリンがフィブリノーゲンに変化する現象が、血液の凝集反応である。
- 赤血球は、損傷部位から血管外に出ると、血液凝固を促進させる物質を放出する。
- 血液中に占める白血球の容積の割合をヘマトクリットといい、感染や炎症があると増加する。
- 血小板は、体内に侵入してきた細菌やウイルスを貪食する働きがある。
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この過去問の解説 (4件)
01
1 アルブミンは肝臓で作られます。高濃度で血漿(栄養素を細胞に運搬します。)中にあります。血液の浸透圧を調節する働きをします。本肢が正解となります。
2 本肢は、逆の表現になっています。
血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)が不溶性のフィブリン(線維素)に変化することを血液の凝固反応といいます。
3 ヘモグロビンが酸素を肺から全身に運ぶのが、赤血球です。血液凝固は、血小板の役目です。本肢も誤りです。
4 ヘマトクリット、赤血球、ヘモグロビンの三セットで検査項目になっています。その一つが、ヘマトクリットで、これは、血液全体に対する赤血球の割合をいいます。本肢は、白血球のことで誤りです。なお、ヘマトクリットの増減症状は貧血・多血症となります。
5 本問題文は、白血球の性質を言っています。因みに、血小板はキズ等で出血すると、傷口で血液を凝固させる役目を持つものです。誤りです。
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02
「血液」…血球(有形成分)と血漿(液体成分)から成ります。
「血球」…赤血球、白血球、血小板の3つから成ります。
「血漿」…約90%が水分であり、その他にタンパク質などを含みます。
「赤血球」…酸素運搬作用(ヘモグロビン)
「白血球」…体内へ侵入した細菌や異物を排除する機能をもつ=細菌貪食作用
「血小板」…血液凝固作用(血漿中のフィブリノーゲンをフィブリンに変化させる)
「血漿」…血中の浸透圧の維持(アルブミン)、免疫機能(グロブリン)
○:正しい説明です。
×:前後が逆になっています。正しくは、「血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象を血液凝固反応」といいます。
×:赤血球は酸素運搬作用をするため誤りです。
×:ヘマトクリット値とは血液中に占める「赤血球」の容積の割合をいうため、誤りです。
×:血小板は凝集して傷口を塞ぐ作業をするため誤りです。
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03
他の選択肢については以下のとおりです。
2.誤りです。フィブリノーゲンがフィブリンに変化するため、誤りです。
3.誤りです。赤血球の主な働きは、赤血球中のへモグロビンによる酸素の運搬です。ここに書かれているのは「血小板」の働きです。つまり、文頭の「赤血球」の部分を「血小板」に変えると正しい文になります。
4.誤りです。文中の「白血球」の部分が誤りで正しくは「赤血球」です。
5.誤りです。血小板の主な働きは止血作用です。ここに書かれているのは「白血球」に働きです。したがって、文頭の「血小板」の部分を「白血球」に変えると正しい文になります。
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04
1.◯
血漿中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白質が含まれています。アルブミンは血液の浸透圧維持に関与しています。
2.×
血液の【凝固反応】では、血漿中の【フィブリノーゲン】が【フィブリン】に変化します。
3.×
赤血球に血液凝固作用はありません。血液凝固には血小板やフィブリンなどが作用します。
4.×
血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリット(Ht)といいます。貧血になるとヘマトクリット値は低くなります。一般的に、白血球は感染や炎症があると増加します。
5.×
白血球のマクロファージは、体内に侵入してきた細菌やウイルスを貪食する働きがあります。
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