第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問34
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 虚血性心疾患は、狭心症と心筋梗塞とに大別される。
- 虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、脂質異常症などがある。
- 運動負荷心電図検査は、心筋の異常や不整脈の発見には役立つが、虚血性心疾患の発見には役立たない。
- 狭心症は、心臓の血管の一部の血流が一時的に悪くなる病気である。
- 狭心症の痛みの場所は、心筋梗塞とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内であることが多い。
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この過去問の解説 (4件)
01
1 狭心症、心筋梗塞ではアゴやのど、腕にも痛みが走ります。また、胸を締め付けられるような症状が起きます。本肢は正しいです。
2 危険因子は、問題文以外にも肥満や加齢、ストレス、高コレステロール血症などもあります。本文は正しいです。
3 運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見には役立たない。の表現が誤りとなります。これは、血液が十分に行き届かない状態の発見にも寄与していますので、明確に誤りです。
4 狭心症の定義となります。正しいです。
5 発作の持続時間は、15分以内でないと生命に危険が及びます。20分以上では救急搬送となります。念のために付け加えました。本問題は正しいです。
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02
「狭心症」…冠動脈の血流が悪くなることによって心筋の血液不足が起こり、激しい胸の痛みや発作があらわれます。血管の内腔が完全にふさがったわけではないため、数分~15分ほどで治まります。
「心筋梗塞」…冠動脈が詰まることにより心筋へ血液が送られなくなり、激しい胸の痛みや、長時間の発作があらわれます。血液供給が途絶えた心筋は壊死します。
(1)○
(2)○:高血圧、喫煙、脂質異常症などは動脈硬化や血栓をひきおこすため、虚血性心疾患の原因となります。
(3)×:虚血性心疾患の診断には心電図検査が用いられます。
(4)○
(5)○
よって、(3)が正解です。
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03
運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見にも役立ちます。
というのも、選択肢1(正しい文です)にあるように虚血性心疾患は狭心症と心筋梗塞に大別されます。狭心症には活動時にみられる「労作性狭心症」と「安静時狭心症」とがあります。運動負荷心電図検査は「労作性狭心症」の手がかりになります。
他の選択肢1,2,4,5は文のとおりで正しい記述です。
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04
虚血性心疾患は【冠状動脈(心臓に酸素を送る血管)】による心筋への血液供給が不足したり、途絶えることによっておこります。
1.◯
正しい記載です。虚血性心疾患は、心筋の一部分に可逆的虚血が起こる狭心症と、不可逆的な心筋壊死が起こる心筋梗塞とに大別されます。
2.◯
正しい記載です。 虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、脂質異常症などがあります。
3.×
運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患、特に労作性狭心症の発見に役立ちます。
4.◯
正しい記載です。狭心症は、心臓の血管の一部の血流が一時的に悪くなる病気です。
5.◯
正しい記載です。狭心症の発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内におさまることが多いです。
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