第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働生理 問37
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働生理 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
- コレステロールの合成
- 尿素の合成
- 乳酸の合成
- 胆汁の生成
- グリコーゲンの合成及び分解
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この過去問の解説 (4件)
01
肝臓の機能と役割には、「代謝」「解毒作用」「胆汁の生成・分泌」があります。この前提から
1 消化液を作ります。コレステロールの合成となります。本肢は正しいです。
2 尿素の合成は、解毒作用となります。
3 乳酸の合成はしません。よって、本肢は誤りです
4 胆汁の合成も同様に正しいです。
5 グリコーゲン合成・分解は代謝からきています。
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02
・物質代謝機能
・胆汁の生成
・解毒作用
・血液凝固物質の生成・血液凝固阻止物質の生成
(1)○:脂肪酸からコレステロールを生成するのは、肝臓の代謝機能のひとつです。
(2)○:代謝によって生成された不要なアミノ酸を尿素に合成して排泄しています。
(3)×:乳酸は筋肉などで生成されます。肝臓では乳酸を分解してブドウ糖を生成します。よって誤りです。(このようにアミノ酸からブドウ糖を生成することを「糖新生」といいます。)
(4)○
(5)○:ブドウ糖からグリコーゲンを生成するのは、肝臓の代謝機能のひとつです。
よって、(3)が正解です。
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03
乳酸は食品から摂取された糖質が筋肉の細胞内エネルギーが分解されることでできる物質です。
肝臓の主なはたらきとしては
・物質の代謝
・栄養の貯蔵
・有害物質の解毒・分解
・胆汁の合成・分泌
があります。
他の選択肢、1,2,4,5は上記に当てはまるため正しいです。
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04
肝臓の機能は主に代謝、解毒作用、胆汁の生成です。
代謝:脂肪酸の分解及びコレステロールの合成を行います。またグリコーゲン合成及び分解も行っています。
解毒作用:アルコールや薬剤など身体に有害な物質を分解して、毒性の低いものに変えます。また、タンパク質を合成する際に生成されるアンモニアを毒性の低い尿素に変えます。
胆汁の生成:肝臓では脂肪の消化、吸収を助ける役割をもつ胆汁を生成します。
以上から誤りの選択肢は3となります。
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