第一種衛生管理者の過去問
令和2年10月公表
労働生理 問41

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和2年10月公表 労働生理 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 横紋筋は、骨に付着して身体の運動の原動力となる筋肉で意志によって動かすことができるが、平滑筋は、心筋などの内臓に存在する筋肉で意志によって動かすことができない。
  • 筋肉は神経からの刺激によって収縮するが、神経より疲労しにくい。
  • 荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が生じている。
  • 強い力を必要とする運動を続けていると、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
  • 筋肉は、収縮しようとする瞬間に最も大きい力を出す。

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この過去問の解説 (4件)

01

1:×
横紋筋は意志によって動かすことができ、平滑筋は意志によって動かすことができません。
しかし、心筋は特殊なため、横紋筋でできていますが意志によって動かすことができません。
よって、誤った選択肢です。

2:×
筋肉は神経より疲労しやすくなります。
よって、誤った選択肢です。

3:×
荷物を持ち上げたり屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えて筋力を発生させる等張性収縮が生じています。
よって、誤った選択肢です。

4:×
筋力は、個々の筋繊維が肥大し太くなることによって増強します。
よって、誤った選択肢です。

5:○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。

参考になった数98

02

正解5

1.×
誤りです。心筋は意志と無関係に動く不随意筋である【横紋筋】から成り、自動的に収縮と拡張を繰り返します。

2.×
誤りです。筋肉は、神経から送られてくる刺激によって収縮しますが、神経に比べて疲労しやすいです。

3.×
誤りです。筋力収縮には等尺性(関節を動かさない筋肉の収縮、筋の長さは一定)と等張性(関節を動かす筋収縮、張力は一定)という2つの収縮方法があります。荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは等張性収縮が生じています。

4.×
誤りです。強い力を必要とする運動を続けていると、筋肉を構成する個々の筋繊維が肥大し、その結果、筋肉が太くなり筋力が増強します。

5.◯
正しい記載です。

参考になった数26

03

正解は(5)です。

(1)心筋は特殊な筋肉ですので注意してください。

横紋筋ですが不随意筋ですので誤りです。

(2)神経より疲労しやすいので誤りです。

(3)持ち上げたり、屈伸運動は筋肉の長さが変わっているので等尺ではなく、等張性です。

(4)筋繊維が太くなる事で筋力が増加しているので誤りです。

筋肉について重要なポイントを簡単に説明します。

最低限これだけは覚えておいてください。

①筋肉には3種類

・横紋筋(骨格筋) 意思で動かすことが出来る(随意筋)

・平滑筋 意思によって動かせない筋肉(不随意筋)

※心筋は横紋筋だが、意思によって動かす事が出来ない不随意筋ですので注意、試験によく出ます。

②筋肉の動き  

等尺性収縮:筋肉の長さを変えない状態で筋力を発生させます。尺という漢字で覚えてください。  

等張性収縮:筋肉を一定の張力の状態で長さのみを変えて筋力を発生させます。

③力の強さ

筋肉の太さに比例します。(筋肉の断面積当たりの最大筋力は性差はありません)  

筋肉の太さ = 筋繊維の数と太さ

④筋肉の疲労  

酸素の供給が不足するとグリコーゲンが完全に分解されず、筋肉中に乳酸が残り筋肉は疲労します。

また筋肉は神経より疲労しやすいです

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04

正解は、5 です。

1.誤りです。
筋肉は、横紋筋と平滑筋に分類されます。横紋筋は随意筋で骨格筋が該当します。平滑筋は不随意筋で内臓が該当します。 しかし、心筋は特殊で横紋筋ですが、不随意筋になります。

2.誤りです
筋肉の方が神経より疲れやすいです 。

3.誤りです。
筋肉の収縮には2種類あり、等張性収縮と等尺性収縮があります 。
等張性収縮は、短縮性収縮(縮む)、伸張性収縮(伸ばす)の両方の収縮があり、筋肉を短くして力を出すものを短縮性収縮、反対に筋肉が引き伸ばされながら力をだすものを伸張性収縮と呼びます。
等尺性収縮は静的収縮とも呼ばれ、手で荷物を持つ、人の直立姿勢、鉄棒にぶら下がると言ったような筋の長さを変えずに収縮させるものを言います。

4.誤りです。
強い力の運動を続けていると筋繊維そのものが太くなります。筋繊維の数が増えるわけではないです。

5.正しいです。
記載のとおりです。

参考になった数20