第一種衛生管理者の過去問
令和2年10月公表
労働生理 問43
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問題
第一種 衛生管理者試験 令和2年10月公表 労働生理 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
睡眠などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 睡眠は、睡眠中の目の動きなどによって、レム睡眠とノンレム睡眠に分類される。
- 甲状腺ホルモンは、夜間に分泌が上昇するホルモンで、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与している。
- 睡眠と食事は深く関係しているため、就寝直前の過食は、肥満のほか不眠を招くことになる。
- 夜間に働いた後の昼間に睡眠する場合は、一般に、就寝から入眠までの時間が長くなり、睡眠時間が短縮し、睡眠の質も低下する。
- 睡眠中には、体温の低下、心拍数の減少などがみられる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.◯
記述の通りです。睡眠はレム睡眠(Rapid Eye Movement sleep; REM)とノンレム睡眠(non-Rapid Eye Movement sleep; non-REM)に分類されます。レム睡眠とは、英語の表記通り、眼球が動いている浅い眠りの状態です。一方、ノンレム睡眠の時には眼球は動いておらず、脳は休んだ状態になっています。
2.×
メラトニンは脳の松果体から主に夜に分泌され、睡眠に関与するホルモンです。甲状腺ホルモンは睡眠には関係ありません。
3.◯
正しい記載です。就寝直前の過食は、肥満や不眠を招く可能性があります。
4.◯
記載の通りです。夜間に働いた後の昼間に睡眠する場合は、就寝から入眠までの時間が長くなり、睡眠時間が短縮して、睡眠の質も低下してしまいます。
5.◯
記載の通りです。睡眠中には、体温の低下、心拍数の減少などがみられます。
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02
1.正しいです。
睡眠は、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)に分類されます。レム睡眠時は、体の休息をします。ノンレム睡眠時は、脳の休息をします。
2.誤りです。
甲状腺ホルモンとは、脳の活性化や体温の調節、心臓や胃腸の活性化、新陳代謝を良くする役割を持ちます。睡眠に関与しないです。
3.正しいです。
睡眠前の過食は、内臓の働きを活発にさせ睡眠による休息を妨げます。肥満の原因にもなります。
4.正しいです
記載の通りです。夜勤者は、 昼間の睡眠に十分に留意する必要があります。
5.正しいです。
睡眠中には副交感神経の働きが活発となり、心拍数の減少、新陳代謝の低下、筋肉の弛緩がみられます。
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03
正解は(2)です。
睡眠については、学習個所が散見していますので簡単に纏めると以下の様になります。
①レム睡眠:浅い眠り
脳はまだ動いている状態です。夢を見ている時がレム睡眠と考えて下さい。夢を見ているという事は脳が動いていますよね?
②ノンレム睡眠:深い眠り
脳が休んでいる状態で分かり易く言うと熟睡状態です。
③睡眠時には副交感神経が活発になります
※交感神経は心拍数の増加 消化管の運動抑制(運動してる時に消化してたら動きにくいですよね)、副交感神経は交感神経の逆で体を休める方に働きます
要注意なのは交感神経が消化管の運動抑制であるという事です。 何も考えずに抑制だから副交感神経と勘違いしないようにしましょう。
④睡眠に関わるホルモンはメラトニンです
⑤睡眠と覚醒のリズムのように、約1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといいます。
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04
2:×
3:○
4:○
5:○
誤っている選択肢は2です。
夜間に分泌が上昇するホルモンで、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与しているのは、メラトニンです。
その他は説明文の通りです。
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