第一種衛生管理者の過去問
令和2年10月公表
労働生理 問44

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和2年10月公表 労働生理 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
  • コルチゾール ――― 副腎皮質 ―― 血糖量の増加
  • アルドステロン ―― 副腎皮質 ―― 血中の塩類バランスの調節
  • パラソルモン ――― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加
  • インスリン ―――― 膵臓 ―――― 血糖量の減少
  • メラトニン ―――― 松果体 ――― 睡眠の促進

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この過去問の解説 (4件)

01

正解:パラソルモン ―― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加

主なホルモンとその内分泌器官およびその働きについて覚えましょう。主なホルモンについて体の上から下に向かってまとめました。実際には下記に記載したものだけでなく、他にも多くのホルモンがあり、また複数の役割があったりもしますが主に過去問に出題されたものをまとめました。ちなみに血糖値を下げることのできるホルモンはインスリンだけ、ですので覚えやすいです。

【松果体−メラトニン】

睡眠の誘発

【副甲状腺−パラソルモン】

体内のカルシウム量の調節

【胃−ガストリン】

胃酸分泌刺激

【十二指腸−セクレチン】

消化液分泌促進

【膵臓−インスリン】

血糖量の減少

【膵臓−グルカゴン】

血糖量の増加

【副腎皮質−コルチゾール】

血糖量の増加

【副腎皮質−アルドステロン】

体液中の塩類バランスの調整

【副腎髄質−アドレナリン】

血糖量の増加、心拍数上昇、血圧上昇

以上から、本問では誤りの選択肢はパラソルモン ―― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加となります。

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02

パラソルモンは副甲状腺より分泌し、血中のカルシウムバランスの調節を行うはたらきがあります。

その他は説明文の通りです。

選択肢1. コルチゾール ――― 副腎皮質 ―― 血糖量の増加

選択肢2. アルドステロン ―― 副腎皮質 ―― 血中の塩類バランスの調節

選択肢3. パラソルモン ――― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加

×

選択肢4. インスリン ―――― 膵臓 ―――― 血糖量の減少

選択肢5. メラトニン ―――― 松果体 ――― 睡眠の促進

参考になった数42

03

正解は、パラソルモン ―― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加 です。

選択肢1. コルチゾール ――― 副腎皮質 ―― 血糖量の増加

正しいです。

コルチゾールは、副腎皮質ホルモンです。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し生体にとって必須のホルモンです。ストレスによっても分泌が促進されます。

選択肢2. アルドステロン ―― 副腎皮質 ―― 血中の塩類バランスの調節

正しいです。

アルドステロン は、副腎皮質の球状帯から分泌されるホルモンです。腎臓におけるナトリウムの再吸収に関与しています。

選択肢3. パラソルモン ――― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加

誤りです。

パラソルモンは、副甲状腺から分泌されるホルモンです。 血液のカルシウムの濃度を増加させる働きがあります。 血糖量の増加には、関与しないです。

選択肢4. インスリン ―――― 膵臓 ―――― 血糖量の減少

正しいです。

インスリンは、膵臓で生成されるホルモンです。血中の炭水化物、タンパク質、脂肪の代謝を調節します。

選択肢5. メラトニン ―――― 松果体 ――― 睡眠の促進

正しいです。

メラトニンは、睡眠ホルモンとも呼ばれています。脳の松果体から分泌され、目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると体内時計からの指令が出て分泌されます。

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04

正解はパラソルモン ―― 副腎髄質 ―― 血糖量の増加です。

パラソルモンは副甲状腺/カルシウムバランス調整になります。

ホルモンと内分泌器官 はたらきについては以下の代表例を覚えておいてください。

・インスリン 内分泌器官:膵臓 はたらき:血糖量の減少

・グルカゴン 内分泌器官:膵臓 はたらき:血糖量の増加

・コルチゾール内分泌器官:副腎皮質 はたらき:血糖量の増加

・アルドステロン 内分泌器官:副腎皮質 はたらき:体液中の塩類バランスを調節

・アドレナリン内分泌器官:副腎髄質 はたらき:心拍数、血糖、血圧が上昇

・メラトニン 内分泌器官:松果体 はたらき:睡眠

・パラソルモン(パラトルモン) 内分泌器官:副甲状腺 はたらき:体内のカルシウムバランスを調整

・セクレチン 内分泌器官:十二指腸 はらたき:消化液の分泌促進

・ガストリン 内分泌器官:胃 はたらき 胃酸の分泌促進

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