第一種衛生管理者の過去問
令和5年10月公表
労働生理 問4

食物中の炭水化物や脂質、タンパク質を分解する消化酵素について確認します。

選択肢に挙げられている消化酵素の働きは下記の通りです。

・マルターゼ

マルトース（麦芽糖）をブドウ糖（グルコース）に分解します。

・アミラーゼ

でんぷんを分解して糖にします。

・ペプシン

タンパク質をプリペプチドにします。

・トリプシン

タンパク質を分解して吸収されやすくします。

・リパーゼ

脂肪を分解します。

以上を踏まえ、選択肢の組み合わせを確認していきます。

栄養素と消化酵素の関係に関する問題です。過去問で問われている内容を押さえておきましょう。ポイントは以下の通りです。

炭水化物（糖質）：①唾液や膵液などに含まれているアミラーゼ　②腸液に含まれているマルターゼ、スクラーゼ及びラクターゼ

脂質：膵臓から分泌されるリパーゼ

たん白質：①胃液に含まれているペプシン　②膵液に含まれているトリプシン、ペプチダーゼ

消化酵素に関する問題です。

消化酵素については、
分泌の場所、はたらきについて表にまとめておくとよいでしょう。

まず、選択肢に出てくる
マルターゼ、リパーゼ、トリプシン、アミラーゼ、ペプシンの５つについては、
以下のとおりです。

マルターゼ：炭水化物分解酵素

　　　　　　麦芽糖（マルトース）をブドウ糖（グルコース）に分解する

　　　　　　分泌の場所は唾液腺、膵臓、腸

リパーゼ：脂質分解酵素

　　　　　中性脂肪を脂肪酸に分解する

　　　　　分泌の場所は胃、膵臓

トリプシン：蛋白質分解酵素　　　　　　　　　

　　　　　　分泌の場所は膵臓

アミラーゼ：炭水化物分解酵素

　　　　　　でんぷんを糖にする

　　　　　　分泌の場所は唾液腺、膵臓

ペプシン：蛋白質分解酵素

　　　　　蛋白質をポリペプチドにする

　　　　　分泌の場所は胃

では、選択肢をみていきましょう。

消化酵素に関する問題です。

消化酵素については分泌の場所、はたらきなどを整理しておきましょう。