第二種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働衛生 問18

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問題

第二種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働衛生 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

熱傷の救急処置等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 熱傷の分類では、Ⅰ度が最も重症で、皮膚は白っぽくなったり、ただれてくる。
  • 水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。
  • 熱傷部位が広くショックに陥ったときは、寝かせて頭部を高くする体位をとらせる。
  • 着衣の上からの熱傷では、まず着衣を脱がす必要があり、着衣の一部が皮膚に付着している場合は、直ちにこれを取り除く。
  • 熱傷面は、受傷後速やかに氷水などで冷却するが、特に熱傷の範囲が広い場合には、30分以上かけて、十分に体温が低下するまで冷却する。

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この過去問の解説 (3件)

01

「熱傷の救急処置等」に関する問題です。

1.正しくない
 熱傷の分類は、「Ⅲ度」が最も重症です。

2.正しい
 正しい記述です。

3.正しくない
 この場合、心臓への血流の流れを良くする体位をとる必要があります。

4.正しくない
 着衣は脱がさず、そのまま水をかけて冷やすようにします。

5.正しくない
 冷却措置は好ましいが、過度に体温が低下しないように注意し、一刻も早く医療機関での処置を受けられるように対応するようにします。

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02

正しいものは2です。
本文のとおりです。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.文中の「Ⅰ度」の部分が誤りで正しくは「Ⅲ度」です。Ⅰ度はちょっと表面が赤くなったという状態を指します。

3.文中の「高く」の部分が誤りで「低く」が正しいです。心臓への血流に対する配慮が必要です。

4.文中の「ただちにこれを取り除く」が誤りです。皮膚が付着し皮膚も一緒にはがれてしまう可能性があるからです。服の上から水をかけて冷やすのが先決です。

5.文中の「30分以上かけて、十分に体温が低下するまで冷却する」の部分が誤りです。冷やすことは大切ですが、そこに時間をかけるのではなく、できるだけ早く専門医の処置を受けることが大切です。

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03

正解 2

1. 誤りになります。
本問は、熱傷の程度がⅢ度の説明になります。Ⅰ度ではありません。

2. 正しいです。
水泡や激しい痛みにより、真皮にまで達する熱傷がⅡ度となります。本肢が、正しいです。

3. 誤りになります。
心臓を保護するために、頭部を低くする必要があります。本肢は、逆です。誤っています。

4. 誤りになります。
着衣を取り除きますと、皮膚に重大な影響が出ます。そのために、着衣の上から水で冷やしましょう。

5. 誤りになります。
熱傷では、軽度の場合は冷却で処置はできますが、本肢では広範囲になります。よって、直ちに緊急医療搬送して処置を仰ぎましょう。誤っています。

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