第二種衛生管理者の過去問
平成27年4月公表
労働生理 問29

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問題

第二種 衛生管理者試験 平成27年4月公表 労働生理 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分に与えられると完全に分解され、最後に乳酸になる。
  • 筋肉の縮む速さが速ければ速いほど、仕事の効率は大きい。
  • 強い力を必要とする運動を続けていても、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
  • 人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉には、常に伸張性収縮が生じている。
  • 長時間の姿勢維持を伴うVDT作業などでは、持続的な筋収縮を必要とする等尺性収縮が主体となるため、血行不良や筋疲労が生じやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しいものは5です。

誤っているものについては以下のとおりです。

1.文中の「最後は乳酸になる」という部分が誤りです。分解後は「水」と「二酸化炭素」になります。

2.文中の「速ければ速いほど」の部分が誤りです。仕事の効率が大きくなるのは、筋肉の縮む速さが「適当」なときです。

3.文中の「筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり」の部分が誤りです。正しくは「筋線維の太さが太くなり、そのことによって筋肉が太くなり筋力が増強する」となります。

4.文中の「伸張性収縮」が誤りです。正しくは「等尺性収縮」です。

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02

正解 5

1 筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分に与えられますと、水と二酸化炭素(炭酸ガス)に完全に分解されます。しかし、疲労により酸素供給が不十分の場合には、乳酸になり、蓄積されてしまいます。最後の記述が誤りとなります。

2 筋肉の縮む速さが適当な時に、仕事の効率は大きくなります。前半部分の記述が誤りになります。

3 運動や労働により、筋線維は太くなっていきます。さらに太い筋肉ほど収縮によって、生じる力は大きくなります。本記述の中文の部分が誤りになります。

4 姿勢保持など持続的な筋収縮を行うのは、等尺性収縮です。


5 本記述が正しいです。いわゆるパソコン等の作業による等尺性収縮が筋肉に悪影響を及ぼす事象を述べています。

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03

1:×
筋肉中のグリコーゲンは完全に分解されると水と二酸化炭素になります。
よって、誤った選択肢です。

2:×
仕事の効率が最大となるのは、筋肉の縮む速さが適当な場合です。
速ければ速いほどよいわけではありません。
よって、誤った選択肢です。

3:×
筋力は、個々の筋繊維が肥大し太くなることによって増強します。
よって、誤った選択肢です。

4:×
人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉に生じるのは等尺性収縮です。
伸張性収縮ではありません。
よって、誤った選択肢です。

5:○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。

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