第二種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働衛生 問17
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働衛生 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
- 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。
- 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解 「完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。」
単純骨折は、皮下骨折とも言われます。つまり、皮膚損傷のない骨折になります。本肢の記述は誤りとなります。
複雑骨折は、破砕骨折ではありません。骨の先端が皮膚から出てしまう骨折のことです。開放骨折とも言います。本肢の記述は誤りとなります。
別の表現をしますと、異様な音を立てて骨折するのが完全骨折です。正しい肢になります。
副子は、単に添えるものです。先端は出るほうが良いとされる理由です。よって、本肢の記述は誤りとなります。
脊髄の保護のために、逆に硬い板の上に乗せて搬送するのが良いとされています。本肢は誤りです。
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02
各選択肢については以下のとおりです。
単純骨折とは、皮膚に損傷のない骨折(皮下骨折)のことです。よって誤りです。
複雑骨折とは、開放骨折とも呼ばれ、皮膚から骨が出てしまうような骨折です。この選択肢の説明は粉砕骨折と呼ばれるものです。よって誤りです。
本文の通りです。
文中の「その先端が手先や足先から出ないようにする」が誤りで「手先や足先が少し出るようにして当てる」が正しいです。
固定部から皮膚が見えるようにするのは、出ているところの皮膚温や色調変化が観察対象になるからです。この部分を関節することで、固定部分が血行障害を起こしていないかどうかの確認になります。
文中の「搬送してはならない」ではなく「搬送した方がよい」が正しいです。体が沈み込むようなもので運ぶと、損傷がひどくなる可能性が高くなるからです。脊髄保護のために硬い板の上に乗せて運ぶことが賢明です。
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03
正解は 「完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。」です。
×
骨にひびが入った状態は不完全骨折といいます。
よって、誤った選択肢です。
しかし、皮膚の下で骨が折れて、損傷が皮膚には及ばない状態を単純骨折ともいいます。
骨にひびが入った状態は不完全骨折でもあり単純骨折でもありますので、問題によっては注意してください。
×
複雑骨折とは、骨折した骨が皮膚の外に出ている状態をいいます。
よって、誤った選択肢です。
○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
×
骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、副子の先端が手先や足先から少し出るようにします。
よって、誤った選択肢です。
×
脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送します。
よって、誤った選択肢です。
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