第二種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働衛生 問19
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働衛生 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 気道を確保するためには、仰向けに寝かせた傷病者の顔を横から見る位置に座り、片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端に当てて持ち上げる。
- 反応はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者で、嘔吐、吐血などがみられる場合は、回復体位をとらせる。
- 心肺蘇生は、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を繰り返して行う。
- 胸骨圧迫は、胸が少なくとも5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に少なくとも100回のテンポで行う。
- AED(自動体外式除細動器)による心電図の自動解析の結果、「ショックは不要です。」などのメッセージが流れた場合には、胸骨圧迫を行ってはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 気道確保が第1の生命線になります。正しいです。
2 本記述は正しいです。
3 心肺蘇生は胸骨圧迫30回、人工呼吸2回です。
正しいです。
4 本肢の記述は正しいです。
5 「ショックは不要です。」などのメッセージが流れた場合には、メッセージに従い、胸骨圧迫を開始し、心肺蘇生を続ける必要があります。本肢が誤りとなります。
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02
一次救命処置の手順を説明します。
1)安全確認。
2)反応確認:傷病者の肩を軽くたたいて「大丈夫ですか」と呼びかける。反応がない場合、大声で応援をよぶ。
3)119番通報し、AEDを依頼する。
4)呼吸確認:普段通りの呼吸があれば応援・救急隊を待つ。呼吸がなければただちに胸骨圧迫を開始する。【強く(約5cm)、速く(100-120回/分)、絶え間なく(中断を最小限に)】行う。
5)胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを繰り返す(人工呼吸の技術があれば)。
6)AED装着し、必要と判断されれば電気ショックを行い、ショック後はただちに胸骨圧迫を再開する。必要ないと判断された場合もただちに胸骨圧迫を再開する。
7)救急隊に引き継ぐまで、または傷病者が普段通りの呼吸や目的ある仕草が認められるまで続ける。
以上から、本問題の選択肢3、4は正しく、選択肢5が誤りであることがわかります。AEDでショックが不要と判断された場合もただちに胸骨圧迫を再開する必要があります。
選択肢1は正しい記述です。この気道確保の方法は【頭部後屈あご先挙上法】と呼ばれています。
選択肢2も正しい記述です。反応はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者の場合、横向きに寝た姿勢(回復体位)にして喉の奥の空気の通り道が狭まったり、吐物で詰まったりしないようにします。
(参考:救急蘇生方の指針2015 厚生労働省18頁より https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000123021.pdf )
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03
文中の「胸部圧迫を行ってはならない」の部分が誤りで「胸部圧迫を行う」が正しいです。
「ショックは不要です」というメッセージが流れても、医師や救急隊などの助けが来るまで続けます。
他の選択肢1,2,3,4については全て文のとおりで正しいです。
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