第二種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働生理 問23
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働生理 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。
- 呼吸に関与する筋肉は、小脳にある呼吸中枢によって支配されている。
- 身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 呼吸運動は、肺自体には運動能力がないため、呼吸筋と横隔膜の協調運動により行われます。正しいです。
2 吸気の定義となります。記述は正しいです。
3 一般に呼吸は、肺で行われる空気と血液とのガス交換を言います。つまり、外呼吸なのです。正しいです。
4 明確に誤りとなります。呼吸中枢は「延髄」がつかさどります。小脳ではありません。
5 本記述は正しいです。
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02
1.◯
正しい記載です。安静時の呼吸運動を司る主な筋肉は横隔膜と肋間筋です。
2.◯
正しい記載です。吸気と呼吸の機序を覚えましょう。
吸気:胸郭内容積が増加すると、胸腔内圧が低くなるにつれて、鼻腔や気管など気道を経て肺内に空気が流れ込むことです。
呼気:胸郭内容積が減少し、胸腔内圧が高くなるにつれて、肺は収縮し、肺から空気が体外に押し出されることです。
3.◯
正しい記載です。外呼吸と内呼吸の機序を覚えましょう。
外呼吸:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことです。
内呼吸:外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことです。
4.×
誤りです。呼吸に関与する筋肉は、【延髄】にある呼吸中枢によって支配されています。
5.◯
正しい記載です。身体活動時には、血液中の【二酸化炭素分圧が上昇】し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気を促進します。
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03
文中の「小脳」が誤りで、正しくは「延髄」です。
他の選択肢1,2,3,5は、文のとおりであり、正しいです。
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